出てこい宮迫

雨上がり決死隊宮迫が吉本との契約を解消される。

 

吉本が契約書もなしに契約解消ってのも変な話であるが、そこはとりあえず置いておく。前回の騒動から期間未定の謹慎に入っていた宮迫。ここにきて「FRIDAY」が金塊強奪事件の犯人と一緒に映る宮迫の写真を追加報道で出したことが決め手となってしまったようだ。

 

そもそも論で言えば「やっぱりあの一件だけではなく、そういうグレーな営業をいくつもやっていたんだろうなあ」ということ。あの一件だけであれば「知らなかったことに関しては仕方ないのだから、しっかり反省すべき」となるだろう。ウソついたことはまた別よ。しかしこうも次々に写真が出てくるとなると、以前から色々とやっていたんだろう。金払いもよく薄々気づいてはいたんだろうけど、バレてないし儲かるし何度もやってしまったんだろう。その点に関しては擁護できる部分がない。だからFRIDAYの二の矢が出てきて、吉本としては契約解消の判断を下さざるを得なかったのだろう。

 

自分は宮迫(あるいはロンブー亮)に対して「ウソつき」だとは思っているけど、別に謹慎したり、ましてや引退したりするほどの話じゃあないとは思っている。宮迫がなぜ本物の犯罪者である主催者側よりも叩かれているのかは、言ってしまえば感情的な話だ。元々宮迫が嫌いだった人、ウソが許せない人、そもそも叩きたいだけの人、様々な「負の感情」をぶつけてもいい状態になった宮迫に対して爆発している。別に宮迫に騙されたわけでもないだろうに。不思議なもんだ。

 

なので宮迫がわざわざ引退なんかしなくても、現状でイメージ最悪なのだからそうそう使ってくれるテレビはないだろう。使ったらスポンサーも降りちゃうし。だから当面はもう大人しくしているしかない。ただテレビはダメでも舞台があるわけで、全く活動できないわけじゃあないんだ。契約解消されたならばフリーとして逆に今より自由に何かが出来る。

 

爆笑問題太田は「宮迫はカッコつけて失敗しただけだ」という。自分もそう思う。だからカッコつけて失敗したなら、そのカッコつけをみんなで笑ってやればよい。今後「闇迫」とか「裏迫」とか言われ続ける覚悟だけあればいいのだ。例えば陣内智則は再婚して子どもも生まれたにも関わらず未だに不倫ネタでイジられる。陣内はそれを身から出た錆であるとはいえ、当然のものとして受け入れる。未だに陣内の不倫に嫌悪感を持つ人もいるだろうが、個人的にはそれがネタとして昇華されている時点で全く嫌悪感はない。むしろそのくだりの陣内はちょっと好きである。芸人の悪いところでもあるが、いいところでもある。

 

なのに宮迫はこの期に及んでカッコつけている。その最たるものが「記者会見の予定はない」だ。なぜしないのか。同じように反社会組織とのつながりを指摘され引退を決めた島田紳介はちゃんと記者会見で自分の立場を説明した。これだけの事態だもの、本来であれば出てきて自分の口で何か喋るのが筋だ。

 

しかし宮迫は記者会見をしない。なぜだ。そんなもんカッコつけてるんだろ。涙ながらに謝罪するのがカッコ悪いと思っているんだろ。けどそれが出来ないからこんなことになっていることが分かってないのだ。ここで自らのダメさを晒せば風向きは変わってくるはずだ。少なくともそこに手を差し伸べる芸人仲間はいるはずなんだ。けど、それもできずにこのまま出てこなければ、それはもう本当に引退だ。誰も手を差し伸べようがない。

 

契約解消で謹慎はなくなったのだ。宮迫は恥を忍んで色々な所に出まくるべきだ。何を言われても耐える。そして面白いことをし続けて「やっぱり宮迫はテレビで見たい」と思わせれば勝ちだ。だからカッコつけるな。このままカッコつけて引退して死ぬのが一番カッコ悪いとなぜ気付かない。

 

だから、今こそ出てこい宮迫。