再スタートだ
「M-1グランプリ2024」を敗者復活から。
Aブロック
十九人
キャラが浸透してくれば、なんだけど。
今夜も星が綺麗
声がいい。
20年後いい歳のオッサンがやってたら腹ちぎれるほど笑うな。それをTOKYO COOLとも言うのだけども。
ドンデコルテ
実際はちょっとモテてそうなんだけどなあ。
ふざけてるよねえ。いいよねえ。
金魚番長
さすが首席。もう一皮むけるとすぐ決勝行くよ。
カベポスター
さすがの実力。とはいえこの手のネタは自分の都合よく進み過ぎるからなあ。
金魚番長が勝ち残り。
Bブロック
カラタチ
こういう漫才がもっと市民権を得ていい。
面白いよねえ。けど面白くて何か物足りないと思ったりするんだよねえ。
ツッコミ先行宣言なんだよなあ。
キャラが知れていて、それが良い方向にちゃんと出ている人たち。品がない(最高)。
家族チャーハン
言い方が難しいんだけど、ボケに対する振りかぶりが大きい気がする。
今の百倍売れてもいい、というくらいには面白い。
豪快キャプテン
去年より格段に面白いと思ったので、来年はたぶんもっと面白い。
マユリカ勝ち残り。
Cブロック
シシガシラ
個人的今年の敗者復活ベストネタ。ハゲネタではないと言いながら「俺こんなにハゲてたっけ」は面白すぎるのよ。
豆鉄砲
なんかちょっと一昔前のネタ見てるような感覚。
オズワルド
昔の自分たちが強すぎるのよ。でも忙しいのにちゃんと仕上がってるの凄い。
スタミナパン
こんなの笑わないほうがおかしい。めちゃくちゃ面白い。昨年のネタより全然好き。
例えば炎
時間切れするとよくないのはハライチに学んでほしい。
インディアンス
きむだけラストイヤー。
ひつじねいり
ひつじねいりがいたらそこはもう大阪や。
インディアンス勝ち残りで、最後は芸人審査員の投票でマユリカが敗者復活。
本戦
令和ロマン
渡辺。阿部一二三が引き当てたことで会場にどよめき、とともに異様な雰囲気。審査員が「最初から点数どうすればいいの」と言いたくもなる完成度。ただ見ているこちらとしては「これ超える漫才出てくるの?」と心配になるくらい。もうとにかく「王者すぎる」の一言。あと「刀Y」の齋藤はガチ。
おにぎり屋。そりゃまあボケの速射砲が面白くないわけがない。わけがないんだけど、「なんかこうもう一発欲しいよなあ」という気持ちは誰しもが思ったところ。うまく言葉にできない海原ともこと、ちゃんと言語化する塙と石田と柴田と礼二。審査員も素晴らしい。
商店街ロケ。なぜ川北がこんなに気持ちよくボケを全て決めてくるのだろうか。そしてガクのツッコミが過不足なく面白いのだろうか。優勝してないのが本当に不思議。
ここまで見終わって、この3組で最終決戦決まると思ってました。そのくらい序盤が凄まじかったです。
同窓会。ネタもちゃんと面白かったうえに、「大急ぎで負けに来た」というフレーズが全てを回収してくれたので、価値ある敗者復活からの負け。
ダイタク
ヒーローインタビュー。毎年敗者復活で面白い漫才を見せてくれていたので、決勝でもちゃんと面白かったです。こちらも毎年「日本で2番目に面白い双子」と書いていたが、今年ピーコが鬼籍に入られたので、これで堂々と日本一面白い双子」と言っていいんじゃないかと思います。
ジョックロック
病院。マイナンバーカードのくだりはそりゃ笑う。怖くて面白いもの。ツッコミはあくまでツッコミであり、ボケの強度が弱いというプロの指摘はごもっともでございます。素人のオジサンは素直に面白かったです。やっぱり序盤の3組が異常すぎた。
バッテリィズ
偉人。もちろん面白かったのだけど、審査員が絶賛するほど自分にはハマらなかったという感想。ヤーレンズとどっちが上かな、くらいの気持ちでいたら令和ロマン超えてきたのでちょっとびっくりしてしまったよ。
ママタルト
銭湯。ママタルトの良さはよく出ていたと思うんだけど、あれだけウケたあとの出番順は損するところが多かったのかなあと。登場シーンは今後ずっと使われる素材。
エバース
待ち合わせ。こんなの本来なら優勝してもおかしくない漫才ですよ。特別何かギミックがある漫才ではないのだけど(審査員が巧さは褒めてましたけども)、普通に喋っていることがなぜかしっかり面白いという凄さ。いくらでも見てられる。
トム・ブラウン
一気飲みを断る。トム・ブラウンというジャンルで一番面白く、そしてトム・ブラウンという土俵には他に誰もいないという、もはや誰と何を競っているのか分からない状態。万人受けする「漫才」ではないのだろうが、もうそんなのどうでもいいですよね。将来「トム・ブラウン」っていうジャンルが出来ていると思う。今年でM-1はラストイヤー。夢をありがとう。
最終決戦
ライブ。今年の個人的ベストネタはエバースか真空ジェシカの2本目、というくらいには好き。なんだよ巨大化するアンジェラアキって。でも、なぜか見えちゃうんだよねえ。
令和ロマン
タイムスリップ。昨年もそうだったけど「勝負ネタ」が最初の1本じゃないという恐ろしさ。王者すぎる(2回目)。
バッテリィズ
世界遺産。このネタも充分面白いし、1本目を経て手の内が見えている中でのウイニングランでもおかしくないレベル。しかしそのウイニングランをさせてくれないのが令和ロマンだった、としか説明できない。
9票中5票を獲得した令和ロマンが史上初の連覇。バッテリィズというその日の最大瞬間風速をはねのけての堂々たる優勝。文句のつけようがない。史上最強と言ってもいいだろう。出続ける限り優勝してしまうだろうから、来年出ないと宣言してくれたのはよかったんじゃないかと思う。そのくらい圧倒的。
松本人志不在で揺れたM-1だったけども(あと創始者島田紳助の言葉が冒頭で出てきてちょっとザワザワしたけど)、ふたを開けてみれば「王者が大会の最初から大暴れして、全ての不安を拭っていった」という、令和ロマンが本当に「これまでの全てを終わらせた」大会だったんじゃないかと。20年という区切りの年でもあったので、これで来年は色々な意味で「新しい時代のM-1」として再スタートですよ。なんにせよ今年も楽しかったです。でもそろそろ「もっとみんな審査とか抜きにして気軽に楽しんでもいいんじゃないの」とも思います。「満点大笑い」くらいのヌルい審査でいいのよもう。