閉店ガラガラ

M-1グランプリ2010の決勝進出者が決まるとともに今年をもってM-1グランプリを終了すると発表。


先にM-1終了のほうから触れておくと、数年前から「M-1はその役割を終えた」という言説がなかったわけではない。しかしイベントとしての強みが登場し、またR-1、キングオブコントという大会の登場が、その存在をより強固なものにしていた。いまや若手芸人にとっての目標となっている面も看過できない。


個人的な感想を述べれば、確かに若手漫才師の登竜門としては一定の役割を終えたとは思う。ただやはり年末の恒例行事がひとつなくなってしまうのは寂しいものがある。別に紳介が関わらなくてもM-1という名前を残さなくてもいいので、こういう漫才の大会は残してくれないかなあ、とは思う。あとは残された後発の大会がどのような動きを見せるのかは気になるところ。キングオブコントあたりはあっさりと手を引きそうな気がするんだが。


さてラストの大会になった今年の出場者。「レギュラー」笑い飯を筆頭に過去のファイナリストから新顔まで。

4789 カナリア (よしもとクリエイティブ・エージェンシー 東京)
4797 ジャルジャル (よしもとクリエイティブ・エージェンシー 大阪)
4802 スリムクラブ (よしもとクリエイティブ・エージェンシー 東京)
4792 銀シャリ (よしもとクリエイティブ・エージェンシー 大阪)
4816 ナイツ (マセキ芸能社)
4835 笑い飯 (よしもとクリエイティブ・エージェンシー 大阪)
4818 ハライチ (ワタナベエンターテインメント)
3036 ピース (よしもとクリエイティブ・エージェンシー 東京)

公式より転載。登場順。

初の決勝進出になるのは5組。ピースとジャルジャルキングオブコントの決勝にも残っていた。特に今年一気にテレビ露出が増えたピースは要注意の存在。ジャルジャルめちゃイケ新レギュラーにもなっているが、どうにも今一歩突き抜けない感はある。スリムクラブは「エンタの神様」のイメージしかないんだが、どんなもんか。カナリアも「レッドカーペット」のイメージが強く漫才は想像つかない。いや、正確に言えば「オンバト」で漫才は見たことあるけど、正直そんなんでもなかった記憶しかない。銀シャリは関西での知名度は高く漫才も面白いと評判だが、どこまでだろうか。


本命になるのは本命にしちゃいけない笑い飯なんだろうが、M-1ファンなら逆にもう優勝しないほうがいいんじゃないかと思っているに違いない。というわけで今年の本命はハライチです。今年のハライチの微妙な露出加減が逆に漫才にはいい方向に働いているんじゃないかと思っておきます。対抗は敗者復活のだれかです。


ま、最後は最後で仕方ないので今年思いっきり楽しめばいいんじゃないかと思います。