ハト上彰によるM−1グランプリ2010のどうでもいい解説


では今年のM−1グランプリをわかりやすく解説していこうと思います。


Q:なぜ今年で最後なんですか?

いきなりいい質問ですね〜
なぜ今年で最後か。理由を追ってみましょう。この大会の実行委員長はだれか、みなさんご存じですか?そう、島田紳介さんですね。その紳介さんが「もう今年で終わりでええやん。10年を節目として終わるの、素敵やん」と言い出したからなんですね。


Q:上戸彩さんが今年もかわいかったんですけど

これもいい質問ですね〜
ここ数年上戸彩さんが司会なのはなぜでしょう。みなさん、アイドル出身の女優なのにお笑い好きで司会進行のスキルもあるからだと思ってませんか?それは、大きな間違いなんですね〜

上戸さんが司会進行に抜擢された理由、それは毎年毎年「私M−1の大ファンなんです」みたいなツラで会場にいる矢口真里さんと比較させることで、「あいつ笑いの知識もタレントとしての立場も中途半端だな」と視聴者にわからせるためなんですね〜。あれはテレビ朝日が用意したささやかなる悪意なんです。ご存じでしたか?


Q:前説のRGこと市川AB蔵って誰ですか?

現在日本で一番ハートが強い芸人さんのことですよ。灰皿にテキーラを入れて飲ませた記憶がない人とは関係がないので注意してくださいね。


Q:なぜさまぁ〜ず大竹がM−1の審査員なんですか?漫才師というよりコント師じゃないんですか?

これはいい質問ですねぇ〜
確かに大竹さんはコント師なんですけども、それを言えば渡辺正行さんも「コント赤信号」のリーダーですから、漫才師ではないんですね。ただ渡辺さんは「ラママ」というショーパブで若手を発掘しているという言い訳が利いたんですけども、大竹さんにはそれがないですよね。ここが難しいところなんです。

それでは視点を変えて考えてみましょう。非吉本勢における関東の有名な漫才師は誰なのか考えてみましょう。やはりこれは爆笑問題になってきますよね。しかし爆笑問題は過去にダウンタウンといろいろあったこともあって、M−1の審査員にはなりようがないんです。そのような利害関係を考えたときに、さまぁ〜ずの大竹さんという選択肢は非常に無難であったと考えるべきなんです。審査員も視聴者に審査されている、と言われるM−1の審査員に対してそのような着眼点を持つのは非常によいですね。ま、今年で終わってしまうんでどうでもいいんですけども。


Q:漫才中に左下に出てきた審査員の顔を抜くワイプはなんだったんですか?

はい、これもいい質問ですね!
M−1における醍醐味のひとつは「審査員が、とりわけ松本さんや紳介さんがどのような顔をして審査をしているのか」という点にあるんですね。彼らの顔が映されることによって面白いものも「あれ、面白くないのかな」となったり、面白くないのに「あれ、これって面白いんだ」と、視聴者までが彼らの表情に笑いの感覚を左右されてしまうことも多々あるんですよね。

しかし審査員の顔が映されるぶん、その際に漫才中の漫才師が映されない時間があります。特に漫才で笑わせるための動きが抜かれなかったときには非難が殺到しました。そんな事態を避けるためにも、今回は常に左下にワイプで審査員の表情を抜くことを始めたのでしょう。よい試みだったとは思いますが、ワイプが消えると同時にネタの終了時間が分かってしまうという弊害も生んでしまったんですね。これがよくありませんでした。オチが来る、あるいは落としにかかっているタイミングが分かってしまうのは決してよいことではありませんからね。来年はそこを再考してもらいたいものです。ま、ないんですけどね。


Q:カナリアの漫才面白かったですよね?

そうですね。しかし歌ネタというのは漫才師にはあまり評価されない傾向がありますし、トップバッターということも影響したのでしょう。それよりも安達さんの顔が水嶋ヒロさんに似ているというのはもっと笑っていいところですよ。


Q:ジャルジャルのネタは漫才というよりコントみたいだったんですが

これもいい質問ですよ〜
ジャルジャルが決勝で披露したのは漫才の手法を題材にしたメタ的な漫才、つまり「漫才」というタイトルのコントでした。彼らの単独ライブで披露していてもおかしくないような内容でした。あるいはこれを「キングオブコント」でやっていたらどうなるんだろう、と思ってしまいましたね。審査員全員が「これはどうしよう」という顔をしていたのがすべてを物語っていると思います。かつて立川談志テツandトモに対して「(漫才という枠組みではなくエンターテイナーとしての芸を確立している)お前らはここに出てくるような奴らじゃない」とコメントしたことがありましたが、ジャルジャルは「コント師」として同じコメントを与えられてもいいんじゃないでしょうか。

ま、個人的に彼らが好き嫌いは別としてですよ。ハト上はネタはそんなに嫌いじゃないです。めちゃイケでは要らないと思いますけど。


Q:スリムクラブ初めて見ました!面白かったです!

たぶんそう言ってる人の6割くらいが「エンタの神様」に彼らが出ていたことを都合よく記憶から抹消しているからそういうセリフが臆面もなく吐けるんですよね。いやもちろん「漫才のネタを初めて見ました」という意味かもしれませんけども。ハト上も漫才は初めて見ましたから。

彼らの評価が上がれば上がるほど「エンタの神様」という番組の残した爪痕の評価がまた変わってくるんでしょうね。サンドウィッチマンのときと同じことがまた言えるんでしょう。


Q:銀シャリ、なんで青いスーツを着ているんですか?

青空球児好児師匠のおさがりだからですね。


Q:ナイツはもうヤホー漫才はやらないんですか?

時代はgoogleに代わってしまったからですね。ネタとしては確実に上手く、そして面白くなっているのにヤホーほどのキャッチーさを感じないのはなぜでしょう。みなさんも考えてみてください。


Q:笑い飯サンタウロス、面白かったけどちょっとあざとかったですよね?

いい質問ですね〜
ラストイヤーということもあり、笑い飯が本気で優勝を狙っていたのはヒシヒシと伝わってきたんですが、昨年「チンポジ」で優勝を逃したときの潔さというか、その「優勝で笑わせるのではなく、振る舞い全体で笑わせる」という姿勢が見えなくなってしまったのはちょっと寂しかったですね。今年のようなことが出来ていたのならば、もうとっくに優勝していたコンビなだけに、ここにきての「サンタウロス」は完成形であると同時に守りの気持ちが見えてしまいました。


Q:ハライチ、すべってましたか?

ハト上は個人的にハライチが好きなので、何を見せられても面白かったんですが、みなさんがどう感じたかが重要ですからね。


Q:ピースはコントのほうが面白かったですよね?

はい。


Q:質問にそろそろ飽きてきましたか?返事が適当ですよね?

そんなことありませんよ。最近長い文章書いてなかったんで、ちょっと疲れただけです。頑張ります。


Q:パンクブーブーのネタの完成度がどう考えても敗者復活の出来ではなかったと思うんですが?

これはいい質問ですよ〜
前年度の王者にふさわしい出来の素晴らしい構成の漫才だったのに敗者復活に回されたのは本当に気の毒でしたね。ハト上的には佐藤の顔がふっくらしていたことが気になったんですが、漫才の出来とは関係なかったですね。面白かったです。ただ、2本目も同じ構成の漫才を持ってきたのは惜しかったです。全然違うネタなのに同じものを見せられている感覚になってしまいました。


Q:今年のM−1、結局どうだったのよ?

最後、ということもあり色々なものが綺麗にまとまりすぎていたきらいはありましたね。ただ、前述しましたが実行委員長が紳介さんであるということを考えれば「それが素敵やん」という話になるので、らしいといえばらしいのではないですかね。


Q:10年間で一番面白かったネタはなんですか?

笑い飯の「奈良県立歴史民俗博物館」ですね。本当に衝撃でした。


Q:この文章の反省点を教えてください

最初はボケる気マンマンでボケてるつもりが、途中から割とマトモなことしか書いてないことですね〜


Q:来年このサイトどうするんですか?やめんの?

いい質問ですね!
ここ10年でいちばんテレビを見れない年でした。来年以降も同じような状況になるとは思いますが、とりあえず飽きる限りはやりたいと思っておりますので、暇な方はおつきあいください。ではまた来年。