5年越し

「R−1ぐらんぷり」が今年も開催されまして、23日には決勝が行われるわけです。


個人的に「R−1」は、「ユルい大会」であるとの認識が強く、いやそもそも大会規定がユルいのだからユルくて然るべきであると思っているわけだが、なんだか最近では「M−1」がすっかり定着してしまい、その権威におんぶに抱っこの形で「R−1」までしっかりとした大会というイメージがついているような気がしてならない。そんな大会じゃないですって。


そんなユルい大会だからこそ昨年のような「マチャアキうっかり最初から96点」みたいなユルい審査が出てくるわけで、これら全てをひっくるめて楽しむのが「R−1」の正しい鑑賞法だと思っております。「M−1」ほど堅苦しくないお祭だと思ったほうが見ているぶんにも楽しい楽しい。酒飲みながら見るべきです。


とまあ、「R−1」決勝は23日に放送されるわけで楽しんでいただければいいわけですが、個人的に今年の見所は21日に放送される「サバイバルステージ」だと言ってしまっていいだろう。サバイバルステージとは要するに敗者復活戦のことであり、決勝進出上位8組からは漏れた準決勝進出者のうち10名が決勝最後の1枠を争うというもの。


なぜにこのサバイバルステージが見所なのかといえば、それは「ユリオカ超特Q」と「田上よしえ」という個人的な超豪華メンバーになったからである。


かつてTBSで「お笑いLIVE10!」という超短命な番組が放送されていました。ゲストの芸能人が好きな芸人をランキング形式で紹介、しかも生放送という当時のお笑いブームと「ザ・ベストテン」を安易に混ぜ合わせただけの番組でした。当然のごとく半年で終了しました。


自分はこの番組を見たときに「じゃあ自分だったら誰をランキングに挙げるのか」ということを、当サイトの文章に書き殴っているわけであります。当時の文章が見たい方はこちらをどうぞ。


で、自分が書いたランキングはこんな風になっていたわけです。

1位:ユリオカ超特Q

2位:田上よしえ

3位:タイムマシーン3号

4位:ラーメンズ

5位:猫ひろし

6位:ハリガネロック

7位:ダイノジ

8位:バナナマン

9位:バカリズム

10位:ストリーク

ご覧の通りである。ユリQが1位で田上が2位。当時の文章を見れば「ユリオカと田上はどちらを上位にするか迷いました」とまで書いているので、実質両者1位です。ちなみに今回決勝に進んでいるバカリズムは当時まだコンビです。これを書いた直後に相方が辞めるんですが、当時知る由もなく。


それはともかく、この二人に共通するのは「同世代にしか分からない、かつ付いていけない人は放っておく」という笑いなんです。誤解なきように言えばこれは当時からの自分の感想であり、今の彼らがこういう笑いをしているかどうかは分かりません。けど自分が偏愛したユリQなり田上なりってのはこういう笑いを構築していました。


こんなものを書いた当時ですら「まあこれはあくまで妄想のレベルなんですけど」と前置きしている。要するにこんなものはテレビ的には絶対に放送されない類のものだと思っていたということ。しかし5年後にこういう形で実現するとは思いもよらんだな。いや別に当時からユリQと田上が共演している番組はあったわけだが、彼らが実力者(あるいは人気者)という形で名前が挙がるというのはやはり感慨深いものです。


特に田上よしえに関しては大いに頑張ってほしい。ユリQは最近「アメトーーク」に出演もしていたりするわけだが、全く日の目が当たっていなかった田上は奮起してほしい。Perfumeがブレイクする前から熱心なファンだった女、それが田上よしえ。アラフォーで面白いのはいとうあさこだけではないことを証明してほしい。


ちゅうわけで自分のサバイバルステージの予想は当然ながら

ユリオカ超特Q
田上よしえ

でしかありえません。むしろ田上が上でもいい。「田上の『田』は田代まさしの『田』」という自己紹介を是非生放送でやってほしいと思います。