木村洋二に捧げる祈り

とてつもなく北海道ローカルな話題ですが、ここはひとつ書いておかねばなるまいという気分なので。


先日開催された「東京マラソン」で松村邦洋が急性心筋梗塞で心停止状態になった。フルマラソン完走経験者であったとはいえ、40代であの体重では身体への負荷も相当あったのだろう。意識が戻り安静状態とはいえ、まだ予断を許さない状態であるという。完全復活を祈っておかねばなるまい。だが、今の自分には完全復活を祈りたい人物がもうひとりいる。それは木村洋二である。


STV(日テレ系列)のアナウンサー木村洋二氏が体調不良で休養に入った。元々そこまで太っているほうではなかったのに昨年秋あたりから急激に痩せたすがたを見て、「健康のためにダイエットでも指導されたのかなあ」と思っていた。また今年に入ってからは、STVの看板番組でもあり、自身がキャスターを務める「どさんこワイド180」*1にもあまり登場しなくなった。


そして今月に入り、「どさんこワイド」ならびに大泉洋と出演している番組「1×8いこうよ!」(いっぱちいこうよ、と読む)において、木村アナの「休養」が発表された。レギュラー出演している「1×8」では説明義務があるだろうが、複数のレギュラー出演者が持ち回りで出演している「どさんこワイド」において休養の説明がなされたのは、おそらく視聴者の問い合わせが多かったのではないだろうか。それだけ木村アナは北海道では人気があると思って頂いて構わない。さらに今回スポニチによって木村アナの休養が記事になった。もちろんメインは共演者で既に知名度が全国区となった大泉洋であるが、それでも木村アナの休養がスポーツ新聞の記事になったというのは地味に大きなことだと思う。


「1×8」は北海道ローカルの番組ではあるが、「水曜どうでしょう」(HTB:テレ朝系列)が全国に放送されているのと同じく、この番組も多くの地域で放送されているため、道外の方でも木村アナのことを知っている方もいるだろう。また、元道民の方であれば木村アナのことを知らない人はまずいないはずだ。


木村アナは、同じSTVのアナウンサーであり自分が尊敬する人物のひとりである明石英一郎アナとともに「明石・洋二の“ん!?”」や前述「どさんこワイド」などの番組で活躍し、STVの2枚看板として同局の黄金期を支えた人物と言っても過言ではない。*2なかなかの毒舌でもあり、中継先のアナウンサー(主に福永俊介アナ)を冷たくあしらう軽妙なやり取りや切り替えしはもはや名人芸。そして自身が中継に立つと「メモを堂々と見る」「大雑把」「取材相手にも結構毒舌で無礼」などと、おおよそリポーターとしては不適格のようにも思えることを平気でやってのける。そして、それが唯一許される人物でもある。


そんな木村アナがテレビの前から姿を一時的とはいえ消えてしまうのは非常に寂しい。休養前の痩せっぷりからも、何か重い病気に罹っているのでは?という疑惑もある。下手すりゃ以前のような元気な姿での復帰は難しいのかもしれない。しかし自分は、木村アナが再びテレビの前に颯爽と登場し、先日「1×8」の企画で発売された曲「大漁豊漁ぼやき船」を高らかに歌い上げることを信じたい。だから自分は木村アナの復帰を祈りたいと思う。


STVに励ましのメールを送ったりするのが「正しい」応援の仕方なのかもしれない。しかし自分はどうにもそういうのがむず痒いというか恥ずかしい。だからせめてこの場所を借りて「頑張れ!木村洋二!」と書きたいと思う。そしてこれを読んでいる道内の方、および道外でも木村アナを少しでも知っている方がいれば、是非とも木村アナの快復を祈ってほしい。

*1:道外の方のために説明しておくと、「180」は北海道の市町村の数。元々は「212」だったが、数年前の市町村合併により180まで減少したため、現在の番組名に。

*2:ちなみに現在もSTVは視聴率で道内トップに辛うじて立ってはいるけども、かつての勢いはない