何かを得て、何かを失う

南海キャンディーズ山里、蒼井優と結婚。

 

なんかスマホが鳴ったなー、と思って目が覚めて見たら速報ニュースで「えぇぇ!」と叫んでしまった。今年で言えば「ピエール瀧逮捕」と同じくらいのレベル。同列に並べて申し訳ないけども。ピエール瀧に(そっちか)。

 

とはいえ、山里が蒼井優と知らない仲ではなかったことは「不毛な議論」リスナーであれば誰でも知っていること。だからこそ結婚という事実そのものには驚いたけども、相手が蒼井優ということには「あー」「そうきたかー」という感じ。蒼井優は色々な男性と浮名を流した女優でもあり、最終的に落ち着いたところがここだったか、という気持ちもある。

 

色々言いたいことはあるのだが、自分が今一番言いたいのは「ラジオ、辞めようか」である。

 

最大の理由は「リスナーへの分かりやすい裏切り」だろう。もちろん「不毛な議論」リスナーは自分と同じように裏切りであることを呪いながらも、山里のことを「ふざけんじゃねえ、おめでとう」というマムちゃん(毒蝮三太夫)スタイルで祝福する。それでいいと思う。ラジオパーソナリティとリスナーの健全な関係だ。それはいい。

 

しかし山里は常々「何かあったらラジオで言う」と言っておきながら、まあ、当然のように隠しましたわな。オードリー春日が「モニタリング」でプロポーズを成功させたりフライデーで夜遊びをすっぱ抜かれたときも「悔しい」とか「おかえり」とか言ってたけども、時系列で考えればもう既に付き合っていたんですよね。これを裏切りと言わずに何というか。そう、「保身のための幸せ隠し」ですよね。

 

結局山里は全てをラジオで晒すことなく自身の幸せを守ったのだ。当たり前だけどね。けどその当たり前を採ったことは、やはりちょっと寂しいというか、山里が本来持っていた何かが失われていく瞬間だったのかなあとは思います。山里も人の子、人並みの幸せを優先した40代。そりゃそうだよ。

 

その幸せの余波なのか、最近のラジオがちょっとつまんないなあとは感じていたのです。これは自分が変化に敏感だとかいう話では全くなく、山里がネットでゲーム実況を始めてその話ばっかしてることに対し「興味ねえなあ」と思っていたからです。ゲーム実況を始めたことと結婚はなんら関係がないとは思うのですが、一方で「今までみたいな話はもうできなくなった」と山里がふんわり何か感じていたからなのでは、という思いもある。

 

人は全てを手に入れることは出来ません。山里亮太という芸能人はこれで金と綺麗な嫁、という2つを得てしまった。これはラジオを失っても致し方ないと思うのです。だから、結婚している間はラジオを失うべきではないのか?と素直に思う。

 

今言う話では絶対にないのだけど、この結婚はたぶん間違いなく破綻するだろう。山里がどうこうではなく、蒼井優がそういう女性だからだ(そしてこういう性格の蒼井優が悪いわけでもない)。言ってしまえば蒼井優が飽きるまでの結婚。だからこそ山里はこの幸せな時間をできるだけ幸せに享受し、そして別れたときにその恨み辛みを再びラジオにぶつければいいのだ。だからこそ、結婚期間をまるまる充電期間に充てていいんじゃないのか。

 

そしてその間のラジオはアルピーに任せてほしい。アルピーも山里が離婚するまでの期間と決まっていれば気合いも入るだろうし、また世の中で数少ない「山里の結婚が長続きすることを願うコンビ」になるだろう。そしてアルピーJUNK昇格初回には平子と因縁の「カジメタル・ジャケット」ことテレ朝加地Pを呼んで対決してほしいわけですよ。こんな話を書いてしまうのも、同日深夜に放送されている「テレ東佐久間宣行のANN0」のほうが最近面白いってこともあるわけで。*1

 

何はともあれ、結婚はめでたい。幸せと引き換えにラジオをアルピーに譲ってくれ。頼む。

 

 

追記(6/6 9:20)

これを書いてから記者会見があってラジオがあって「スッキリ」生出演があって、自分の感想もだいぶ最初の印象からは変わってしまいましたが、ファーストインパクトがこんな感じだった、という意味も込めてこのままにしておきます。山里の記者会見での無双っぷりと信頼感、蒼井優の山里の仕事に対する尊敬の姿勢、そして何より相方しずちゃんの優しさ。祝福される要素しかないですよこの結婚は。

 

ただまあラジオは譲ってほしいという気持ちは変わらないですけどね。

 

 

 

 

そして北海道ローカルな話ではあるが、STV木村洋二アナウンサーが定年を目前にしてSTVラジオの取締役に就任。STVは「ごきげんようじ」に続いて洋二を囲い込むことに完全に成功した。あとは明石スポーツ局長をどうするかだぞ、STV!(頼むぞ!)

 

 

 

*1:アルコ&ピース平子が、加地が演出を務める「アメトーーク」に出演した際に客が引いていくなかずっと伝わらないボケをやり続け、収録後加地に20分くらいガチ説教をされたという話が佐久間のラジオで紹介された