酒と平和

1か月ぶりの更新でする話がテレビではなくラジオ。あんまりラジオの話をメインでやったことがないような気がするんですが、なにせうっかり10年くらいやってるんで何を書いたのか何を書いていないのかも全く覚えてはいないんです。果たして10年前から読み続けている人がいるんだろうか、というのと同時に更新が月イチくらいになってるここ数年の間で読み始めた人というのはいったいどれくらいいるんだろうかという疑問もあるけど、それはまあいいや。


わたくしテレビっ子であることを自認しつつも、結構なラジオっ子でもあると自認しております。もちろんFMのオシャレさんではなく、ガチガチのAMっ子でありまして、物心ついた頃からは地元STVのラジオ番組に熱中。今でこそ伊集院光爆笑問題山里亮太のJUNKを聴いておりますが、自分にとっては彼らが最高のパーソナリティではなく、いまだに自分の中の最高のラジオパーソナリティSTVの局アナである明石英一郎御大なのであります。今からでも「どさんこワイド朝」を降板し、早いとこ深夜ラジオに復帰してくれないかと望んでいたりします。


そんな適度にラジオっ子なハトヤさんが今一番注目しているラジオ番組は「アルコ&ピースオールナイトニッポン0」であります。木曜深夜27時(深夜3時)からの放送です。


オールナイトニッポンは正直暫く聴いていませんでした。もちろん自分は全盛期のオールナイトニッポンを知りませんので、聴いていたANNといえば矢口真里松浦亜弥ハロプロ勢のオールナイト、そして今でも続いているナイナイのANNくらいなもんでした。ナイナイに関しては正直あんまり面白くなくなったなあと思いやめてしまいました*1。今でもANN本体にはあまり興味がないんだけども、たまたま仕事が長引いて帰りに適当に聴いていたアルコ&ピースが面白かったんで、今は毎週聴くようにしている。無論録音だけども。


このラジオのよいところは、リスナーが過度にふざけているところ。前任だったHi-HiのANNは一度も聴いたことがなかったんだけども、おそらく同じノリだったんだろう。アルコ&ピースのふたりが当初想定していたであろうコーナーのノリが番組開始数回にしてはやくも崩壊しているところが面白い。Hi-Hiから引き継いだコーナー「スパーキン!」(アニメ「ドラゴンボールZ」のオープニングだった「CHA-LA HEAD-CHA-LA」の歌詞の印象的な一節「スパーキン!」より)は、説明では「リスナーが怒りを覚えたことをスパーキンさせる」というふれこみだったのに、もはや「スパーキンに繋げたら面白い文章」を書くコーナーになってる。水曜JUNK「山山里亮太の不毛な議論」の常連リスナーでもある「概念覆す」氏が大暴れ。「杉本哲太のオナニーの化石スパーキン!」とか、もう意味不明すぎるけど面白いもの。


二人がマジメに相談を受けたかった「家族」コーナー、二人の一週間を未来から報告する「アルコ&ピースの一週間」なども、もはやリスナーやりたい放題。最初だけマジメを装ってはいるが、あとはリスナーが書きたいことを書きたいだけ書いて暴れつくす。だいたいこの手の「改変」はコーナーがマンネリ化してきたあたりから登場するのだが、もう最初から全力で改変だもの。それはそもそものコーナーに力がないことを表していると同時に、そこらへんの「面白嗅覚」に秀でているリスナーが多いということでもあるんだろう。


唯一、番組の後半で急に子供化して元気がなくなった酒井を励まそうとする「元気いっぱい酒井ちゃん!」という、そもそもMADなコーナーだけがマトモに動いているというのがまた面白い。平子はやめたがっているコーナーなのだが、おそらくこのコーナーが一番長続きしそうな気がする。


ラジオ番組にもいろいろタイプはあると思うのだが、この番組はアルコ&ピースの素も垣間見れる中、アルピーのコントを2時間聞いているようなアホくささもあって非常によい。リスナーがアルピーの意思に反して暴れまくっているのもよい。AMラジオが好きな人はぜひ聴いてみて。

*1:大して面白くもない意見を声高に主張しがちだった岡村についていけなくなった。それは「太田総理」を始める前の爆笑問題のJUNKにも同じことが言えて、半年限定で放送されていたビビる大木のANNに完全に浮気していた時期と重なる