お帰りなさいませご主人様

メイちゃんの執事
榮倉奈々主演のドラマ、かと思ってたらスタッフロールの最初に来ているのが水嶋ヒロでびっくり。水嶋メインなんすかこのドラマは。どうしても比較対象になるのは同じ枠で放送されていた「花ざかりの君たちへ」になるわけで、その「花ざかり」のほうでもさすがに主演は小栗じゃなくて堀北真希だっただけに、この扱いはちょっと普通に引く。


「花ざかり」同様に、いやそれ以上に非モテ女の気持ち悪い妄想を具現化したような設定。マンツーマンの執事だぞ。メイドカフェのことを一切笑えないこの設定。無論原作が少女マンガであるから、存在そのものに関しては最初から棲み分けが出来ているわけで責めるのは酷。しかしドラマにするとなればやっぱり「ナメてんのか」という一言も言いたくなるわけで。一応男性も目にするわけだからさ。これが美女に囲まれたサエない童貞の話だったら女性視聴者は「気持ち悪い」で一蹴するわけでしょ。


それでもストーリーは辛うじて「見ることはできる」くらいに仕上がっていた。ありきたりではあるけど。これをどう視聴者を引かせない程度に盛り上げていくかはドラマのスタッフの力に拠るところが大きい。ただ初回を見た限りでは、ドラマの演出に吹っ切れ方が足りないような気がするので、ちょっとヤバめな雰囲気はある。


それよりも問題に思えたのは「イケメン美女ともに出尽くした感がある」ということ。イケメンを並べたドラマが増えているということもあるんだが、それ以上にイケメンの顔ぶれがもはや順列組み合わせでしかなく、どこをどう組み合わせても似たような顔ぶれにしかならない。イケメンに関して言えば「花ざかり」から継続している出演者が多く(前作での主要キャストだった水嶋ヒロ姜暢雄が出ているあたりが顕著)、女性にしたってどこかで見たことのある組み合わせ(大政絢忽那汐里谷村美月の3人で「太陽と海の教室」コンボ)。


元々「花ざかり」の2匹目のドジョウを狙っていることは明白だけども、それにしても「なんか同じようなことをやってるなあ」という印象は強く、しかもよくよく見てみると「花ざかり」よりも気持ち悪い設定であり、どこまで視聴者がギブせずに食いついてくれるのだろうか。初回視聴率(14.9%)はまずまずだったけども2回目の数字がどう動くのかは注目したい。


以下気になった点の箇条書き。