谷間弁護士

モンスターペアレント
初回の感想を見たときにも書いたけども、「ショムニ」的な痛快ドラマではなく、「モンスターペアレントと全てのクレーマーを一緒くたにしていいのか?」という視点で現在のマスコミの取り上げ方と一線を画した作り方。どうしようもない場合もあれば、話し合いによっては解決がつくものもあるという一歩大人の目線だったように思う。米倉涼子が鼻っ柱の強いエリート弁護士というだけで「ショムニ」的なドラマだと見誤らせたのは作戦かもしれないが、ちょっと勿体無かったような気もする。


ひとつ気になったのは、子どもを思うからこそ親はモンスターのようになるという考えのもと、「親はモンスターだけども、子どもは極めて普通」というのが大半だったこと。自分の経験則上、親がしょうもない場合はその影響を受けた子どもも大抵しょうもない場合が多いのですが、さすがにそれは「育てられた子どもに罪はない」という観点から使わなかったのだろうか。子が子なら親も親、という一番質の悪いモンスターをちゃんと描いて欲しかったなあと。まあこの場合はショムニテイストにならざるを得ないのですけども。


あと三浦(佐々木蔵之介)の描かれ方が引っ張った割には中途半端だったような気もするんだけども、全体的には及第点を与えられる面白さだったように思います。☆3つ半。