大樽市

歓喜の歌
水曜どうでしょう」のHTBが制作したドラマ。映画化もされた立川志の輔の落語が原作。カテゴリはローカルだけど全国放送はされてる。


「どうでしょうスタッフが作ったドラマ」という触れ込みだったが、たった4人のスタッフを捕まえてどうでしょうスタッフもないだろとは思う。大泉主演でミスターがチョイ役(ラーメン屋)、藤村氏が監督で嬉野氏がプロデューサーってだけだもん。


原作及び映画は見ていないんだけど、粗筋だけを読むと原作が「大晦日にふたつのママさんコーラスのグループのダブルブッキング」に対し、ドラマが「ママさんコーラスの発表日に市政報告会がダブルブッキング」という違い。しかしこの違いはかなりの大きさで、原作では「絶対に譲れない年末の日」ということで両者が譲らずにモメるのは分かるが、ドラマを見ていると「確かに役所の不手際が悪いが、ママさんコーラスが日にちをちょっとずらせば済む話だろう」と思えてしまう。ホール使用のスケジュールが過密なわけでもあるまいし。ママさんコーラスが日程を譲れない理由付けに腐心した形跡(指揮者の喜寿の誕生日祝いだったかな)はあるけど、やっぱり微妙。


というわけでストーリーの運び方に多少の難はあったが、全体としては「こんなもんだろう」というレベル。但し地方局制作のドラマだからということでは全くない。キー局であるテレ朝だってこの程度の作品はいくらでも作ってるわけだし。素直に見て感動するまで自分もお人好しではなかったが、舞台となっている小樽(ドラマ内では「大樽」)の知ってる場所が登場するだけで楽しめた。合唱のシーンでは実際に小樽市民会館を使用しているし(客席が急勾配なのですぐ分かる)、外見もそのまま使用。ドラマではよく分からなかっただろうが、小樽市民会館は山の上にあるのだ。