普通の感想

世にも奇妙な物語・春の特別編」が放送。

自分は小学生の頃から「世にも」のファンである。なんてイヤな小学生だったんだろう。でも、小学2年の文集の好きなテレビ番組に「世にも」と書き残してあるのだから紛れもない事実なのである。そんなわけで、当然のように今回の放送も見たのですが、たまにはひねくれた考えを捨てて普通に感想を書いてみたいと思います。あらすじは説明しませんがネタバレありということで。見た人向けの感想文です。

「殺し屋ですのよ」
主演は観月ありさ。原作は星新一。いかにも星新一的な感じの作品ではあったが、まあそんなもんかと。原作がはっきりしている以上ああだこうだ言う余地はない。

「自分カウンセラー」
主演は井ノ原快彦。99%という含みが最初から気にはなったが、結局そこに物語の逃げ道を残していたのが残念。一瞬バッドエンドに見えて実はハッピーエンドという手法ではあったが、実際にバッドエンドのほうが面白かったような気がするのは自分だけだろうか。本来なら5本目(最後)にやるべきエピソードを敢えて2本目に持ってくることで意表をついたということなのかも。もっと話が広がるかと思ったのだが、案外こじんまりまとまった感がある。

「Be Silent」
主演は渡部篤郎。結局自分の心音すら気になって自らその発生源を絶つというオチなのだが、最後にタモリの説明を親切に入れるべきだったのかは意見が分かれそう。ちゃんと見てれば説明不要だったはずなのだが。オチは読めた。

「誘い水」
主演は原田泰造。ザッツ世にもという感じの作品。現実離れ具合もそこそこに、「奇妙ワールド」の連鎖が起こって終わるというのが真骨頂か。今回いちばんよかったのはこれだと思う。あと原田が水飲みまくりで大変だったろうなと思った。

「サイゴノヒトトキ」
主演は永作博美。死ぬ前ってやっぱり心置きなく死にたい。だけども生きるとなれば話は別。人間てのはかくも身勝手だというのを風刺したんだと思いますが、そのどんでん返しのやり方が見事。これも最後(5本目)だから感動に見せかけておいてひっくり返す、という構成の妙ってやつですか。話そのものは非現実的なのに、妙に現実味を帯びたオチがなんともいえずたまらない。


うわー、とりあえず書いてみたけどすげえ普通。もしくは普通以下かも。ま、たまにはこんなのもいいんでないの。