哀川翔と竹内力の差はどこだ

「ジャスト」の街角アンケートランキングで「度胸のありそうな芸能人」にて哀川翔が1位。

哀川翔が1位であることにそれほど疑問を挟む人間はいないような気がする。確かに哀川が1位でも何の問題もないのであろう。自分もこの結果だけを見れば何の疑いもなく納得する次第。

ただ、このランキングの10位に竹内力がランクインしていたことで、自分はこの結果について少し考えるところがある。

哀川翔竹内力、日本を代表するVシネ男優の頂点である。まあ日本以外にVシネは存在せんので世界一でもいいや。そんな二人が「度胸のありそうな芸能人」にランクインすることは必然であるとも言えるわけだが、翔が1位で力が10位。いったいこの差は何処から生じたのであろうか。

まあ真っ先に誰でも思いつく理由は「哀川翔の最近のテレビ露出による知名度の差」であろう。ていうか、これ以外に考えられない。テレビを普段良く見ない方でも最近少なくとも1度は哀川翔がテレビに出ている場面を目にしたのではないだろうか。その理由としては「意外におちゃめな素顔」がバラエティ受けしているという部分もあるだろうが、やはり映画「ゼブラーマン」の宣伝のためにいろんな番組に出演したのがその理由であろう。

それに比べて、竹内力を最近民放もしくはNHKにゲスト出演したのを見たという方はどれほどいるだろうか?少なくとも自分は番組に出演している竹内力を見たという記憶がない。もしかしたら一度も見ていないかもしれない。だもんで、よくテレビにゲストで出ていた哀川翔とは露出度と知名度という点において格段の差があるといわざるを得ない。

この比較から、順位の差が生じるのは当たり前であるという結論を下すことも可能だ。しかし、自分は思う。いったいこの両者の「度胸」をどれだけの人間が知っているのだろうかと。もちろん、「度胸のありそうな」だから、そんなの答えた人のイメージで構わないのだが、そのイメージが問題である。

いったいどれだけの人間が「Vシネの帝王」と呼ばれるこの二人のVシネを見たことがあるのだろうか?少なくとも自分は見たことがない。深夜とか日曜の昼間とかにたま〜に放送しているけども、少しも食指が伸びたことがない。もちろんこれは主観であるから、もしかしたら自分以外の人間は結構Vシネ視聴率が高いのかもしれないが、それにしてもこの二人の作品をきっちり両方とも見たことがあるという人間はそれほど多くないのではと思う。

となれば、この二人の「度胸がありそう」というイメージは、あくまで「そういう情報がある」程度の認識でしかない。2位にランクインしていたケインコスギの場合は、テレビなどで度胸のあるスポーツマンっぷりを堪能できるので、そのイメージが情報としてよりも知識として判断される部分が多い。しかし、この二人の度胸に関してはテレビであまり確認されない類のものであるから、「Vシネでそういう度胸のありそうな役をやっているらしい」という情報に基づいたイメージでしかない。

それは竹内と哀川の両者に言えることなのに、かたや10位、かたや1位という極端な差が生じるのはなぜだろうか、という部分に自分の考えは至るわけで。そして結局下される判断が「知名度」なのだろう。しかし、自分はこの知名度という解答にもあまり納得のいくものではないと感じている。

なぜなら、自分の「テレビに出演している哀川翔を通して彼に抱くイメージ」が、あまりにその「度胸」とかいう部分とかけ離れているからだ。いや、確かに彼の出演の時には「漢・哀川」という部分も放送されている。そのイメージが直結しているのであろうことも分かる。ただ、自分の中ではテレビという媒体を通じて表現される哀川翔は、Vシネにおいて表現されている彼とは別の、「妙に面白な部分を内包している哀川翔」が全面に押し出されている感があり、どうしてもそのイメージでしか捉えることができない。つまり、テレビを見る限りでは哀川翔から「度胸」を感じることはないのである。

勿論これは主観であるから、テレビの彼から哀川の度胸を汲み取る方もたくさんいると思われる。それは否定しない。ただ、本質的な部分で竹内力との差がわからず、しかも知名度を飛躍的に伸ばしたテレビの出演からは竹内との差を決定的にするような男気を感じない自分にとってみれば、この順位の差が生じるのはいまいち腑に落ちない部分があるというだけの話である。

本当にどうでもいい話なのだが、ジャストの街角アンケートについてこれほどマジメに考察するのもきっと最初で最後だから勘弁してやってください。


それに加えてその後の「芸能人の自宅訪問」でミスターちんが石垣島のマークパンサーの自宅に訪問していたのには絶句。石垣島にいるとは知らんだな、マークパンサー。