どこよりも早い「白い巨塔・最終回」


物語はクライマックス、財前の死期が迫っている。
財前は病室から里見以外の人間を追い出す。そして財前と里見の対峙。

「里見、結局キミとは最後まで対立したままだったな。」
「財前、もう何も喋るな。」
「自分の命がもう長くないことは自分が一番よくわかっている。だからこそ今キミに伝えなければならない。げほっ」
「おい、大丈夫か財前!」
「いいから黙って聞け里見!」
「………」
「私はここで夢破れ、命尽きる。無念だ。」
「………………」
「だがな、里見。私は負けたわけではない。」
「………………………」
「私が医者として行ってきたことは間違いではなかった」
「…………………………」
「だから、私は医者として堂々と胸を張ってこの世を去る」
「………………………………」
「そして私はキミのことを誰よりも認めていた。そう、誰よりも」
「…………………………………」
「里見、お前とは生まれ変わってもまた会えるような気がするんだ。」
「…………………………………………」
「また会おう、里見……」(財前、静かに息を引き取る)

(一瞬の静寂、そして)

「財前………再見(ツァイツェン)………」

静かにアメイジング・グレイスが流れ出し、エンディングへ。


あぁ、早く本物の最終回が見たい。

(追記:言うまでもなくこのネタは最終回が放送される前日に書いたものですが、オチを抜かせばそれほど的外れなネタを書いていないので、一応フォローです。それにしても最終回、面白かったなぁ)