なぜその一言が言えないんだ

いいとも増刊号をぼけらっと見ていたら後説(いわゆる「放送終了後のお楽しみ」)で極楽とんぼ山本の神が薄くなってきた(会話中では「パゲ」という表現を使っていたが)という話で盛り上がっていた。

確かに山本の頭頂部はうっすらとしてきているのがカメラを通してからでも確認できた。「めちゃイケ」のコーナー数取団において山本のかぶっているヅラ(ここではコント用のカツラのこと。念のため)が外れると「桂ウスラ師匠」というキャラクターになるわけだが、その「うっすら」頑張っているという芸風同様、本当にうっすらしてきたわけで。別にお笑い芸人の髪の毛がうっすらしていて、もあとはキャラクターの問題であり、大銀杏が結えなくなったら引退勧告をされる角界とは違って、なんら影響はない。山本の個人的感情は別として。

話を戻す。トークはその流れから、「ヘアチェック」の話題になった。まあ話の流れ上自然ではあるのだが、ここであることがずっと気にかかっていた。それは乙葉の存在である。いいともの月曜レギュラーなのだが、どうも同じレギュラーの石原良純のほうに妙な存在感があり、さらにグラビアアイドルとしての旬は過ぎた乙葉からはあまり覇気のようなものは感じられない。元々覇気のあるキャラではないが。

そんな存在感をアピールすることのない乙葉であるが、彼女に千載一遇ともいえるチャンスがやってきたのだ。そう、髪の毛の話といえば乙葉はカツラ会社の「アートネイチャー」のCMをやっているではないか!自分としてはそのことに関して、誰か、もしくは本人が言及するんだろうなと思って見ていたわけである。しかし、結局放送ではそのことに言及されぬまま終わってしまった。なぜだ、なぜなんだ乙葉。なぜ口を開かない!

いやもちろんアルタにいたわけではないから、本当は触れたのかもしれないが放送ではカットされたのかもしれない。けども、来週山本のヘアチェックがされることが決まったわけで、そこで乙葉がCMをしているアートネイチャーが出てくる可能性というのは非常に高くなったと思うのだ。しかしそのことに関して一切言及はナシ。あまりにも不自然である。

もちろんその不自然が作為的(つまりカットとかいう事情)であれば納得いく話なのであるが、それが不作為(単純に誰もその話題に触れることがなかった)だったのであれば「なぜ誰も乙葉に興味がないんだよ」もしくは「乙葉、おまえそのくらいは発言してもバチは当たらねえよ」と憤慨してしまうのである。

「歯痒い」とはまさにこのことを言うのだろう。もっともカツラの話題であれば頭が蒸れて「毛が痒い」のかもしれないが。