紅白人選、今年はどうなんだ。

昨日は今年の紅白の出場歌手が発表された。事前情報で長渕が出るだとか倉木麻衣が出るだとか色々言われていたが、ふたを明けてみたらやっぱりいた。

だもんで、とりあえず去年と同じく初登場の歌手と気になる歌手を検討してみたいと思う。

紅組
愛内里菜 いわゆる「ギザスタジオ」系列の人で、その松井稼頭央(稼ぎ頭)が今年同じく初出場する倉木麻衣である。まあ確かに愛内もそこそこ売れてるという印象があるのだが、いまいち小粒感が否めない印象も持つ。いきなり邪推なのもあれだが、倉木をねじ込む代わりに交換条件でセット売りされたような感じがしないでもない。

安室奈美恵 もう扱いが演歌と同じような待遇に感じるのだが。1年くらい前にジャンルをシフトしてから売上のほうもめっきり寂れてしまったのであるが、それでもちゃんと大物らしく名前を連ねるところが大物としての所以だろうか。

綾戸智絵 かなり有名になってきたのでもう説明不要であるが、紅白向きではないようにも思えるのだが。第一、当て馬(対決する白組の人)は誰なんだ。やっぱゴスペラーズあたりとやるのか。なんとなく番組中に愛内と関西弁でトークしそうな予感。

華原朋美 NHKの番組出演が功を奏したとしか言いようがない。コロッケがつかなかったのが幸いな部分だが、応援で出てくる可能性は97%。

倉木麻衣 今年の目玉の一人、と言っても良さそうだが、この人選には正直?な部分もある。なぜ今倉木なんだ。別に出ることには異論はないです。ただ、今年倉木の曲で何がヒットしたか?といわれると自分は即答できない。たぶん、今年は表立って活動したのは「イミテーションゴールド」だけじゃないだろうか。やっぱりイミテーションゴールド歌うのか?そしたら松本も出てくるのか?松本がダメなら宇崎&阿木夫妻が出てくるのか?とまあ疑問は絶えないわけであるが、NHKはいまだに「若者に絶大な人気を誇る倉木麻衣」と思い込んでるのではなかろうか。そんな感じがする。

後藤真希 いわゆるUFA枠(昨年はモー娘。・松浦・藤本:今年はモー娘。合流)がひとつ空いたのでそこに滑り込んだという見方が一般的なもんだろう。おおよそ間違いのない考え方ではあるだろうが、それほど売れているというイメージもない後藤をなぜ3枠押さえてまで出場させたのかといえば、単純に歌手がいないんだろうなぁと思わせる節もある。どうでもいいことだが「メロン記念日」もバックダンサーとして3年連続出場なるだろうか。

女子十二楽坊 だから歌わないって言ったのに・・・。

ZONE 今年で3年目にもなるのか、という印象。最初はホワイトベリーとどっちが先に消えるのか、みたいな論調だったのにいまやZONEのひとり勝ちだもんな。

夏川りみ 今年も「涙そうそう」歌ってもきっと誰も文句いわない。

一青 窈  「もらい泣き」がヒットしたのは今年のアタマなんだという事実。もはやそんなことも忘れてしまったが、個人的には歓迎。

水森かおり 今回唯一名前と顔が一致しない人だったが、どうやら演歌の人らしい。公式HPを調べると芸名の名付け親が「新宿の母」だというどうでもいい情報をゲッツしました。何歌うのかわからないけど、この人選は俺はアリだと思う。以前にも書いたが、去年の紅白は明らかに若者に媚びて失敗した。今回もその傾向がまだ見られるのは残念だが、積極的に演歌の人選をしていくのは紅白の生きる道としてなんら間違いではない。

森山良子 単純に親子のダシである。別にいいけど。

白組
伊藤多喜雄 たしかソーラン節の人である。北海道人だから知ってるけど、道外での知名度は果たしてどれだけのもんだか。最近では珍舞よさこいソーランの楽曲提供でも活躍している。

175R たぶんロードオブメジャーと争ったんじゃないかな、と。結局どっちになっても個人的には興味ないんで。

w-inds. 兄貴分であるダパンプが落選したのだが(まあ殆ど曲とか出してないし)弟分はめでたく当選つうことで。紅白は年に一度のジャニーズと旧バーニングのダパンプが共演する機会なのに、それをあっさり奪うNHKはごく一部の視聴者の楽しみを奪う。

EXILE しぶとく残ってついに初登場にこぎつけた、という感じ。ただファンではないのでどれも同じ曲に聞こえるのだが、唯一「チューチュートレイン」だけはわかる。でも歌われると引く。

北島三郎 40回目の出演だそうで。すげえな。でもやっぱりサブがいないと紅白は締まらないとか言ってみる。

SMAP 今年は文句なしにスマップなんだけど、もしかしたらトリをやるんじゃねえかとか思ってる。もはや磐石。最強。

テツandトモ はなわ 結局お笑いレースで勝ち抜けたのは支持年齢層の広いテツトモ(あと歌唱力が抜群なので広範にわたって活躍が予想される)と3人のなかでは一番売れたはなわである。ダンディは結局落選はしたものの、今年は民放3局格闘技&テレ朝はタックル特番ということで、芸人の出番はどこにもなくこちらも応援で99%出場が決まったようなもんである。まあダンディの曲は本当にひどいから妥当な結果だとは思う。

長渕剛 十年前くらいにも一回中継かなんかで出場したらしいが(記憶にない)、そのときは一人で三曲も歌って大顰蹙を買ったそうな。それでも長渕を出そうとするのはNHKにどんな感情が働いたのだろう。あとかねがね疑問なのだが、長渕ファンというのは大抵格闘技好きじゃないですか?だから格闘技めちゃくちゃやってるのに長渕のためだけに紅白にチャンネルを合わせる人なんて皆無のような気がするのだが。余計な世話だが。

錦織健 ジョン健ヌッツォと交代交代で来年以降も出るんじゃないだろうか。

BEGIN いい歌手だとは思うが、意外に需要は少ないのではと思う。今年も夏川りみと勝負か?それとも森山母か?

前川清 個人的に歌い方が好き。それだけ。

森山直太朗 森山息子であるが、まあ妥当なとこである。「さくら」にしろ「夏の終わり」にしろ季節感がないのはしょうがない。

ゆず 今年最大の謎がゆずである。倉木もそうだが、なぜ今ゆずなのか、と。確かにゆずは歌番組には出ないがいまだに人気があるしCDも売れている。かたくなに歌番組出演は拒んでいるように思えるものの、案外NHKのトップランナーとかでは普通に歌ったりしてる。だからまあ不思議ではないといえば不思議ではないのだが、なぜいまさら初出場する気になったのかが問題である。心境の変化なんだろうか。だったらもっと民放にも出てほしいもんだが。

ざっとまあこんなところであろうか。去年よりは期待できそうなメンバーではある。もはやCDの売上が激減した今、売れている売れていないの問題はなく、知名度があるかないかというのが非常に重要になってきているという感じはする。

今年も思うが、やっぱりもっと視聴者層を上方修正したほうが俺はいい。若者向けの時間はせいぜい9時までだ。いっそのこと8時でもよい。だって、若者向けの音楽番組、しかも紅白より豪華なメンバーはFNS歌謡祭にしろMステのスーパーライブにしろ出てくるわけである。そして若者は紅白を最後まで粘って見るというのは稀なケースである。だからこそのいわゆる40代以上をターゲットにした番組作りを目指さなければならないのである。来年の司会はきみまろにやらせろ。

また、「裏紅白出場メンバー」にも触れておこう。大河組でいけば香取がSMAPで出演しているので演出は磐石。三谷幸喜が審査員として出演してくる可能性も大だ。審査員には星野元阪神監督もありだろう。朝ドラでいけば現在放送中の「てるてる家族」から石原さとみの応援は堅い。前作「こころ」の中越典子は微妙かもしれん。また芸人応援枠としてダンディは当確、司会が元オンバトの高山なだけに裏番組からあぶれた若手芸人が多数出演してくるケースも考えられる。中堅クラスになってくると藤井隆山田花子の応援もある。爆笑問題は今年も出てくるのではないか。優香もしかり。

結局こう予想してみると案外楽しめそうな気がしないでもない。でも最後にもダメ押しで言えば、やはり理想の紅白は老人向けで視聴率60%突破だろう。そうなれば見ないだろうけど。