テレ朝ってどうしてこうも

今朝のスポーツ新聞で「22日の日本シリーズ星野監督のインタビュー最中にCMを入れた朝日放送に苦情の電話が殺到」という記事があった。中身はもう、そのとおりなわけだが、なんとも融通の利かないテレ朝であることか。

もちろん、民放はスポンサーがついてるからこそ運営ができるわけであって、CMを流すというのは宿命なわけである。だいたい野球中継の場合は攻守交代の時やピッチャー交代の時にCMが挿入される。しかしこの試合はあまりにも白熱しすぎてニュースを入れるタイミングを逸し、放送終了までになかなかCMを消化できなかったのだという。だから最後に、インタビューの時にCMを挿入せざるをえなかった、と。

めざましテレビで大塚さんもフォローしていたが、確かにしょうがない流れではある。だが、視聴者にとってしてみれば一番大事ともいえる場面でCMを流した罪というのはかくも強大なものであることは想像にちっとも難くない。なのにそこでCMを流してしまうという感覚はやはりどこかに「はぁ?」な部分があるとしか思えない。

第一、スポンサーのCMというものは見てもらって初めてCMとなるわけだ。もちろんそのためにはCMを流すという行為が重要なわけである。だから乱一世のように「CMの間にトイレに行ってください」なんて言おうものならテレビを干されてしまうのである。

でもって今回の件をちょっと考慮するに、ここでCMをいれようものなら抗議が殺到し、もし殺到しなかったところで流れているCMに反感を覚えそうなもんである。「バカヤロー!こんなCMなんぞ見たくないわい!もうおまえのとこの商品なんぞ買うか!」てな心情に熱狂的な阪神ファンはテレビの前で激怒しているかもしれない。そうなれば確実に逆効果である。

なにもCMなら野球中継が終わった後に気持ち長めに放送すればいいではないか。それで最後に中継のまとめでちょっとの時間放送すれば一応中継中に放送したんだから面目だって立つだろう。なのに、あのタイミングは最悪である。もう、誰のために放送してんだかちっともわからん。

さらに疑問なのは、その後にすぐNステが始まったことである。本来なら「相棒」というドラマがあったはずなのに、丸々カット。おかげでNステは5分くらい押しただけで通常放送となんら変わらなくなってしまった。

一方、昨日の中継はTBSだったのだが、こちらも同じ10時くらいまで中継をしていて、その後の放送は全部通常どおり繰り下がって放送された。つまりは、筑紫の23も23ではなく24時半あたりから始まったということになる。この違いはなんだろうか。

おそらく、テレ朝は久米に配慮したんではなかうろうか。久米が「11時からだったらやらないよ〜ん」とでもつぶやいたんだろう。となれば、ドラマくらいいくらでもカットして久米のご機嫌よく放送できる10時から。なんだかそんな気がしてならんのですよ。

その点では老人ながら24時まで待った筑紫のほうが少し偉いような気がする。まあ、久米にしても久米のわがままかどうかなんてのはわからないし、ただのテレ朝の勝手な配慮かもしれないので大きいことは言えないが、そこらへんに局の体質がよく出てるなぁ、と思う次第である。

ちなみに「王シュレット」のおかげで日本シリーズが放送できないフジだけど、今日は「ザ・ジャッジ」があるので「王シュレットは名誉毀損にあたるのか?」というテーマで放送すればよかったのにね。ただ、結論は全員一致で有罪。笑えないな。