ベルヌ条約

ベルヌ条約というものをご存知だろうか?

知らなくても別に恥ずかしいことではない。おそらく普通は知らない。で、何の条約かと言えば「著作権に関する条約」なのだ。詳しいことは省略するが、簡単に説明すると著作権に関する国際関係の取り決めのことである。

で、なんでこんな話をするかといえば、北朝鮮がこの「ベルヌ条約」に加盟したというのだ。今まで北朝鮮のテレビ映像がフリーで流されてきたのはこの条約に加盟してなかったからであり、著作権が発生しておらず何の問題もなかったからだ。しかしこの条約に加盟することで北朝鮮の映像を取り扱うことができなくなる可能性があるというのだ。

こんな話を知ったのは日テレ系の番組「ザ・サンデー」である。確かに同番組は北朝鮮の話題が盛んになるずっと前から北朝鮮の映像を放映しつづけた北朝鮮映像先進番組である。その番組が危惧しているのだからよっぽどたいそうなことなんだな、と思えば実はそうでもない話のようだ。

実際にこの条約に含まれる内容の番組は「芸術性が認められるもの」、つまりドラマや音楽なんかがそれに当たるようだ。ニュースなどの番組はそれに当たらないらしい。だから結局「ザ・サンデー」が流しているようなニュース番組などは別に問題がないのだ。確かに他国のニュースは「こんな風に外国では報道された」というニュースのなかで勝手に流される。

つまりは、北朝鮮の番組に特化していない限り何の問題もない。ニュースは流せるんだもん。しかし北朝鮮先進番組「ザ・サンデー」はそうもいかない。だっていろんな娯楽番組とか(やっぱ律動体操かな)ドラマとかも流しているわけだし、それがひとつのウリにもなっているわけだから。しかしこの話にはまだ続きがある。

しかし、よくよく話を聞けば、そのベルヌ条約にひっかかる番組ですら全然影響がないらしいのだ。

北朝鮮と日本は正式に国交を結んでいないのは知っているでしょう。なもんで、北朝鮮が国際的に日本の裁判所に訴えたところで、日本の裁判所としては国交がないから簡単に突っぱねることができるというのだ。それに相手だって同じようなことをしている可能性もあるのだし、そこで相手が文句をつけてこようとなんら問題はないようなのだ。
結局ベルヌ条約に加盟するかもよ、ということを報道したかっただけの日テレの茶番報道に過ぎなかった。

老けた森末慎二こと桜美林大学副学長の諸星氏が断言してるんだから間違いないんだろう。日テレにもなんら影響はない。それなのにさも一大事みたいに放送する日テレ、つうかザ・ザンデーもなんだかなぁ。それにしても日テレよ、律動体操を放送できなくなるのがそんなにイヤだったならなんブラックワイドショーを打ち切ったんだ。