わるのり、だが素晴らしい


暫くご無沙汰していた「真相報道バンキシャ!」を久々に見たらなかなか面白いことをやっていた。

「カンシキ」というコーナーで、年金法案に揺れる国会の風景において、細部をクローズアップして携帯電話をいじっている議員をクローズアップして映していた。

釣り情報を見ているオッサンもいたが、なんと言っても最強は携帯のテトリスに興じるオッサンである。国会が始まって10分もしないうちにテトリスを携帯で始めてやがる。これは見事に酷い映像だ。寝ている議員も酷いが、携帯でテトリスやっている議員も相当に酷い。国民年金の話で「議員年金を廃止にすればいい」という意見もあるようだが、実際問題一生懸命働いている議員に対して、あれだけの金額の年金は本当ならば少ないと自分は思っている。ただ、やっぱりテトリスとかやってるオッサンの映像とか見ると「こんな奴等に大金なんぞ支払う必要はねえ」と思ってしまうわな。

さて、そんなテトリスをやっているオッサンの名前は渡辺具能(わたなべともよし)代議士。福岡第4区の議員さんらしいです。古賀の潤ちゃんにしろ、福岡ってのはなかなかモラルのある選挙区でございますな(文珍風に読んでもらいたい)

どうやらよくよく調べてみるとこのオッサン、6日に国会で謝罪したらしい。自分は全く知らなかったわけだが、知っている人にとっては今日の「バンキシャ」は面白いことこの上ない放送だったろう。

それにしても今回の放送が面白かったのは、何も「テトリスをやっている」風景を映していたからではない。もっと悪ノリをスタッフがやらかしたのだ。まずは国会のVTRをチェックしてオッサンがどれだけテトリスをやっているのか調べる。そんでもってその映像を「テトリス名人」とかいう人をわざわざ呼んで「渡辺代議士のテトリスは上達しているのか?」という質問をぶつける。すると名人は「日に日に上手くなっています」とこれまたナイス返答であった。

確かに自分の見た限りでも、渡辺のオッサンはテトリス(4列同時消し)を達成するためにテトリス棒(細長い棒のこと)を入れるスペースをちゃんと右端に開けているのが窺えた。これはただ闇雲に積んで消すというだけでなく、テトリスを狙って高得点を稼ごうという積極的意思が感じ取られる。これは初心者じゃねえわな。そこらのオッサンレベルではないようだ。

また、このオッサンは議院運営委員であるらしく、国会で発言している人間が持ち時間をオーバーしないかどうかチェックする役割があるらしく、手元にストップウォッチを置いていたのだが、テトリスに熱中するあまり押し忘れしているところまでばっちりカメラに映されていた。

しかし、バンキシャの悪ノリはこれだけでは済まない。今度は「テトリスをやっている人間とやっていない人間では聞き取り能力がどれだけ違うのか」という実験を開始した。テトリスしている人としていない人がニュースを聞き、その内容を穴埋め問題で答えるという実験で、当然のことながらしている組よりしていない組のほうが成績が良かった。


もうこのテトリスオッサンを責めるような真似は文中でリンクしたことくらいで勘弁してあげたいのだが、バンキシャについてはもう少し発言を。

今回のバンキシャのいわば「悪ノリ追求」は正直、面白かった。普通の報道番組ではこのような「ふざけた検証」というのは許されないだろうが、バンキシャの置かれている番組の位置どりみたいなのが、ちょうどこのくらいの追求を許してくれるような位置だったことに賛辞を送るよりほかない。

どう考えても必要のない追及。テトリスの上達とか全く本筋には関係ないけども、ちょっと知りたくなるという視聴者の心理を見事にくすぐる手段であった。また、このような番組を放送されることは渡辺代議士にとっては何よりの痛手であることは言うまでもない。マジメに追求されるより、半分ふざけているほうがダメージは大きい。

おそらく、この「くだらない検証」はトリビアのエッセンスだろう。どうでもいいことをマジメに追求することは、意外に面白い。トリビアしかり、それ以前に日テレの番組である鉄腕ダッシュしかりである。そういや福澤は鉄腕ダッシュの司会もやってたか。

このVTR、誰が作ろうと言い出したのか知らないけど、こういうVTRが割とマジメな番組で見れるという事態を、自分はもっと歓迎したい。やっぱり「バンキシャ!」は福澤アナ、そして菊川ゼロ(「新選組!」での京言葉があまりにヘタでびっくりした)ともども目が離せない存在である。



175Rのボーカルと元SPEED今井が結婚だってね。
そういうことはネタを書き終える前に言えよ。

というわけで即興の下ネタで。
ま、175Rのボーカルが今井と「朝が来るまで語り明かした」んでしょうな。
「GO!GO!HEAVEN」てな具合に。

書いてて少し恥ずかしい。