当然の判断

江川紹子サンデーモーニングを降板に。


事の発端はスポーツコーナーで、楽天の岩隈が途中降板したことに関し張本が喝を入れたこと。それに対して江川が反対意見を述べたところ、張本がブチ切れて「江川が出るんなら俺は出ない」と言い出したんだろとか。まことにしょうもない話ではある。いい年こいた大人、いや老人が何をやっているのかね、と。


困ったTBSは江川に降板(TBSの説明では曜日移動。サンデーモーニングなのに曜日移動て、とは思うが)を打診して、江川も受け容れざるを得なくなったようだ。


本来であれば、意見に対して反対意見が出るのはごく自然なことであり、江川はなんら責められる立場にない。また張本が自分の意見と違う人物がいるからって強権を発動して江川を降板に追い込むなんてことはあってはならない。そもそも張本が番組の人事に口出しをすることではないんだから。


しかし、この一件に関しては「TBSは当然の判断をしたまで」と言わざるを得ない。江川紹子が全く分かってないのだ。いや、現代の野球が精神論ではなくもっと計算されたものだと分かっていないのは江川ではなく張本なんだが、江川はもっと大事なことを分かっていない。


それは、「サンデーモーニング」は江川ではなく張本および大沢親分の「喝」を見てる視聴者に支えられているからだ。あの番組の核こそ「喝」なのである。そこに反対意見を述べるのは愚の骨頂。違うと思っても黙ってるべきなんだ。それが出来ないんなら辞めて然るべきだ。


もちろん自分だって「喝」された事案(あるいは「あっぱれ」でも)が必ずしも正しいだとか筋の通ったものだなんて思ってはいない。けどあれは本人たちはいざ知らず、日曜の朝から半ばお笑い番組として見るものだろう。ジジイの妄言、とまでは言いすぎにしても、ジジイたちが好き勝手言っているのが面白いのだ。ジジイだからこそ許される傍若無人っぷりを周囲から楽しむ番組、それが「サンデーモーニング」。


にも関わらずその傍若無人に手を出せば怪我をする。当たり前ではないか。意見としては真っ当だとしても、そこが全く分かっていない江川を擁護することはやっぱり出来ないのである。あの場所は張本が言いたい放題やっていい場所。誰も張本に野球の正論なんて求めてない(少なくとも自分は求めてない)。


事件だけ見れば張本のほうが大人気ないが、自分からすれば江川のほうが大人気ないのである。なんだろう、いわゆる「お約束」であることに真正面から正論をぶつけるような感じ。分かっちゃいるけどそこは言うべきじゃない。言いたいんなら参加すべきではない。


というわけで、TBSにしては珍しく当然の判断をしたと思います。張本が去られるのと江川が去られるのではどっちが厳しいか。考えるまでもない決断ではある。また、この件twitterで暴露して文句を言ってるあたりが江川の根本のダメさを示している。まるで自分は悪くないかのような言い方。はやいとこ気付くべきだ。