クリスマスはキリストの誕生日

SMAP×SMAP」のパロディコントで、香取慎吾扮する「カボヅカくん」がその強烈な個性を売りに自分のプライベートをさらけ出す、というものがある。自分でも説明していてよくわからん内容であるが何のことはない、ただの「窪塚洋介の私生活をさらけ出したCM」のパロディである。

このパロチが、なかなかどうして強烈に面白い。窪塚がやると「ちょっと…(あの子マジなんだろうか?)」となるのだが、パロディで香取慎吾がやってるのは完全に「バカ」扱いできて遠慮なく笑える。パロディだから笑えるのだ。


昨今笑えない番組が増えた中、スマスマだけは一時期の勢いが衰えたとはいえ、相変わらず高視聴率を保っている。SMAPが一同に揃う番組としても貴重であるが、それ以上にやはり「面白い」というのが先に立つであろう。「ビストロSMAP」などの人気コーナーもそうだが、この番組の数字を保っているのは「上質のパロディ」にあるといっても過言ではない。

パロディってお笑い、とりわけコントの基本だと思うんだけど、今これだけのパロディが出来るのはSMAPとんねるずだけではなかろうかと思うのだ。とんねるずは今でこそコントらしいコントはやらなくなってしまったが、一流のコント芸人である。80年代後半から90年代前半の「とんねるずのみなさんのおかげです」を見ればわかるように、その番組内容は殆どがパロディコントである。

仮面ノリダー」の記憶が残っている人もいると思うが、あれだって説明不要ではあるが「仮面ライダー」のパロディである(もっともあの頃幼少だった自分は仮面ライダーの存在を知らずに楽しんではいたが)。そんな「パロディ芸人」であるとんねるずは他の追随を許してはいなかったのだが、スマップの登場によりその立場は脅かされたのかもしれない。

ウッチャンナンチャン」もパロディが上手かった。「やるならやらねば」の頃が全盛期か。しかし、最近の「笑う犬」シリーズを見ている限りではその頃の勢いはない。とんねるずも最近はめったにコントをしない。となるとやはりスマップがこのフィールドの独壇場といえるわけだ。本職のお笑いよりもパロディコントが上手い、というのはいささか皮肉な話ではあるが、面白いものを見たければスマスマが現在では一番だと思うわけで。

しかしまあ、クリスマスイブにこんな文章打っている時点でどうかとは思う。

というわけでやはり

クリスマスはキリストの誕生日だバカヤロー!

とカボヅカ風に叫んでおこう。

冗談半分で始めたこの駄文、まさか年越しすると思ってなかったよ。