道蔦岳史のやっつけ仕事<今週の平岩紙増刊号>

東京フレンドパーク2」にタイノッチメンバー。


記念すべき平岩紙のゴールデンバラエティでしたが、裏番組にWBC1次予選決勝「日本vs韓国」という大一番が放送されていたため、世間の注目は殆ど集まっていなかったはず。同じカードだった土曜日の試合で視聴率37.8%を叩き出しているわけで、今回も同じもしくはそれ以上の数字を取っているでしょうから、せいぜいフレンドパークの数字は10%行くか行かないかでしょう。かくいう自分もリアルタイムはWBC見てましたから。


野球の放送は予め分かっていたことであり、もはやタイノッチメンバーのフレンドパーク出演は雨傘番組の如くであります。ドラマの宣伝ならまだしも、下手すりゃ放送されていない地域がある深夜バラエティの出演者たちなんて、いくらジャニーズであるとはいえ雨傘扱いでも致し方なし。


そうは言ってもジャニーズファンは根強いし、自分のような平岩紙ホリックの人間がいるわけですから、放送内容に手を抜いてはいけないと思うのです。以前に「行列のできる法律相談所」が「華麗なる一族」最終回の裏で京都観光をするという完全に逃げの放送において、紹介した漬物店とは別の漬物店のweb上の写真を無断使用したことがあった。これは個人的に法律番組で著作権云々の問題ではなく、「どうせ誰もマジメに見ちゃいないだろ」という手抜きだったことに怒りを覚えた。たとえ数字が低かろうとも見ている人は必ずいるわけで、その数少ない貴重な人たちに失礼なことをしてはいけない。


しかし今回自分は「明らかな手抜き」を見てしまったのです。それは「クイズ!ボディ&ブレイン」にて起こりました。


国分太一に出題された1問目。同じ「タイノッチ」メンバーである平岩紙のことが気になるというくだりから問題は始まりました。まあ紙ちゃんは共演者でもまだまだ捉えどころがないでしょうから、国分が半分社交辞令であるとはいえ「気になる」と発言するのはよく分かるのです。


でもって、この流れから「平岩紙が出演したTBSのドラマを4本挙げよ」という問題が出題されました。平岩紙を「気になる」と発言しているくらいなら、この程度の問題はどうってことないとテレビを見ていた平岩紙について知らない人は思ったことでしょう。「自分は知らないけども、ちょくちょくドラマに出演している人らしいし、興味のある人なら答えられそうな問題なんだな」なんてことを。


大間違いです。この問題、はっきり言って「超難問」です。国分はもちろんのこと、おそらく平岩本人も正解できなかったでしょう。


自分はいやしくも「平岩ホリック」を名乗ってはおりますが、その実真剣にのめりこんだのはここ半年ほどであり、正直そこまで詳しくないというのが実情であります。しかしそこらに歩いている人よりは確実に詳しい自信はありますし、それなりに平岩紙のことを知っているという自負はあります。けど、そんな自分ですらこの問題を完答することが出来ませんでした。「特急田中3号」「木更津キャッツアイ」の2本しか咄嗟に出てこなかった。


正解は上記の2本に加え「マンハッタンラブストーリー」「ぼくが地球を救う」「アキハバラ@DEEP」の3本で計5本。たったの5本です。主要の役だったのは「特急田中3号」だけであり、「マンハッタンラブストーリー」「アキハバラ@DEEP」はゲスト出演のみ。しかも「アキハバラ@DEEP」に関しては深夜ドラマだったために知らない人も結構いるんじゃなかろうか。これら5本から4本を答えさせるのは「酷」以外の何物でもない。


「クイズ!ボディ&ブレイン」の問題の難易度はまちまちではあるものの、基本的にそれほど難しい問題は出題されない。見ている人には難しいと思っても、ゲストがそれなりの知識を有しているジャンルから出題されるために(そのためのアンケートリサーチがあるわけだから当然なのだが)、全く手も足も出ないということはない。


にも関わらずこの問題の難易度の高さは半端ではない。端役としての出演が「正解」であり、なおかつ平岩の出演作品が多数に渡るのであれば「数打ちゃ当たる」扱いで難易度もそれほど高くならないが、端役の出演も正解でなおかつ出演作品が少ない、しかも5本中4本という「8割」を答えさせる問題は「難しい」としか言いようがないのだ。


ではなぜこんなことが起きたのか、理由を推測してみる。おそらく、問題製作者(問題監修)であるクイズ王放送作家道蔦岳史wikipedia平岩紙の出演作品をサクっと検索して問題を作ったからに違いないと自分は踏んでいる。


wikipedia平岩紙を調べてみる。するとそこにはドラマの出演作品が放送局ごとに並べられているのだが、TBSの欄には答えとなった5本のドラマが全て平岩の役名込みで記されている。この「役名込み」つうのがポイントだ。他の局のドラマを見てみると、役名が入っているものと入ってないものがある。予備知識を持たずにこれを見れば、「役名が入っているドラマはそれなりの役で、役名が入っていないドラマは端役」という思い込みが生じても不思議ではない。


これを見て道蔦は何を思っただろう。「他の局のドラマはまちまちなのに、TBSの出演ドラマは全て役名が当てられている。ということは、TBSはどのドラマもそこそこちゃんとした役で出演していたのだろう。平岩紙っていう女優については俺は全然知らんが、まあ興味があるんなら役名があった出演ドラマくらいは知ってるだろ。フレンドパークもTBSだしちょうどいいからこのまま問題にしちゃえ。忙しいしこんなもんでいいや、はい終了」。このような思考を辿ったんじゃないだろうか。


ちょっとでも調べれば平岩がいくら役名をもらっていたとはいえ、これらのドラマにしっかりと出演していたわけではないことは分かる。ましてや問題にしてしまうほどの難易度にはならないことはよく分かるはずだ。かつて「TVチャンピオン」の「クイズ作家王」において「10人中5人が正解するような問題を作れ」というお題を難なくこなした道蔦が、難易度の設定ミスだなんていう初歩的なヘマをするわけがない。するとしたら、それは明らかにクイズ製作に手抜きがあったということだ。


いくらWBCの裏の放送だとはいえ、また平岩紙知名度が低くて問題製作者が知らなかったとはいえ、クイズの問題としてこんな「超のつく難問」を手抜きの結果として出題することはあってはいけないことじゃないのだろうか。せめて「平岩の出演した連続ドラマ」と、局限定を外すべきではあった。それでも自分は難しいと思うけども。


ま、フレンドパークそのものは紙ちゃんもそれなりの見所があったんで良しとしますけども、あの問題だけはどうしてもいただけないので長々と書いてしまいましたとさ。


というわけで一応フレンドパークの平岩紙
・予想通り「ウォールクラッシュ」が上手く跳べない