たりないふたり

花田優一がせっかく父親のモラハラや暴力を告発したのに、全然話題になってない。

 

記事の中身はけっこうすごいことが書いてあり、自分は「貴乃花ならさもありなん」と思いながら読んでいた。一方で告発したのが優一でしかないので、鵜呑みには出来ないとも思っていた。そこそこナイーブなネタではあるので、なんか書きにくいなあと思っていたんだけども、そこを身も蓋もない形で見事な文章にしていたサイゾーウーマン(サイゾーは普段ももクロちゃんを無意味にディスるので大嫌いだよ!)の文章を引用してみたい。

 

そして心配した母の進言で病院に行ったという。しかし、なぜか記事には診断結果(たとえば全治⚫週間とか)の記載はない。かなり盛っているのでは、と疑問に思わざるを得ないのだ。

 一方で、貴乃花も「離婚は優一のせい」だと週刊誌で発言するなど、息子への不信感をあらわにしてきた。そもそも自分たちの離婚を息子のせいにするというのは、どういう神経だと思うが、そんな父親なのだろう。つまりどっちもどっち。

 そう考えると、この告発も半分くらいに思いながら読むといい。

 

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「つまりどっちもどっち」にこの騒動の全てが凝縮されており、非情に味わい深い。知の集合体ヤフコメを見ると貴乃花擁護のコメントが多く見受けられるが、いくら告発したのが優一とはいえ、加害者とされているほうを擁護している神経がよく分からんし、貴乃花が相撲道に邁進している(していた)と未だに思っている人がそこそこいるんだなあ、気持ち悪いなあという気分にはなる。いくら優一でも本当に暴力振るわれていたなら同情の余地はあるだろうに。

 

普段は「暴力は絶対良くない」的な論調がはびこっているのに、なんで貴乃花が優一に暴力振るうのは見過ごされるのか。本来ならもっと大騒動になってもいいだろ。家庭の事だからスルーという話でもないだろう。「事実かどうか怪しい」というのがあるにせよ、結局「殴られているのが優一ならしゃあないね」ということじゃないのか。あるいは「何の根拠もないけど、相撲道に邁進している貴乃花はそんなことしない」と、謎の幻想を抱いている人が一定程度いるってことじゃないのか。こういうことがたまに透けて見えるから、世論なんて信用ならんわけですよ。たとえ相手が大悪党でも善人でも「暴力はいかん」の論調になるべきだし、ならんのなら何の意味もないだろうよ。こういうダブルスタンダードってなんなのでしょうね。

 

そりゃ花田家の内輪揉めなんて週刊誌巻き込まずに勝手にやってろ、とはみんな思っている。自分ですら思っているのだから、世間は完全に興味はないのだ。しかしいくら優一が告発しているからといってウソと決めつけてはいけないし、貴乃花だからといってやってないということにはならない。優一は世間の反応の薄さに「何でだよ!」と思ってそうだけど、「そりゃそうだよ!」って伯山が薄ら笑いしながら言ってあげるのが優しさじゃないかとも思う。そんなことないな。