若林の涙

「モニタリング」でオードリー春日が10年越しの彼女にプロポーズしていました。

 

以前から「春日が一方的に狙っている」彼女として有名だったクミさん。実はM1でブレイクする前から付き合っており、ブレイク直後にフライデーに掲載されたときの彼女も実はクミさんだった。春日は彼女を守るためにフラれた風を装って実はずっと付き合っていたのだ。これだけでもちょっとした美談。そのことを知っていたのは「第三のオードリー」ことどきどきキャンプ佐藤光春、通称サトミツだけだった。10年越しの彼女だったことは相方の若林ですら知らなかったのだ。

 

番組は春日がプロポーズすることを発表してから、彼女の理想のプロポーズを探ったうえで、春日がゆずの「栄光の架橋」のピアノ伴奏をして(その伴奏に合わせてゆず本人が歌うという超豪華なサプライズ)、それから教会で手紙を読んでプロポーズ、という流れ。努力の人春日はピアノ伴奏を成功させ、そしてプロポーズに成功。彼女の返事はもちろん「イエス」だった。

 

そこに春日も知らないサプライズとして教会の檀上から登場したのが、神父姿の若林。もちろん春日を驚かせるために登場したのだが、登場した若林はその時点で既に号泣し、鼻水を垂らしていた。そのあまりの若林の号泣っぷりに、先ほどまで涙をこらえてプロポーズを成功させた春日が急に我に返り冷静になっていたのが面白い。

 

春日を驚かせようと思ったのに、逆に若林が号泣してしまった、というのは番組としても予想外だったが面白い展開になった。これはこれでオチとして成立しているのだけど、自分はこの若林の涙に本当に泣けた。いやあこれは泣けますよ。平成最後の美しい友情の涙だったと思う。

 

オードリーもいわゆる「コンビ仲いい芸人」である。中学からの同級生でもある二人はお笑いコンビの相方であり、そして親友なのである。その若林が見せた「本気の号泣」は紛れもない友情の涙である。「あんなに泣くかよ」と思うかもしれないが、泣く。

 

自分の話で申し訳ないのだけども、小学校からの友人の結婚式で、自分は完全なる他人なのに親族に近い席に配置され(それは小学校からの同級生で出席できたのが自分だけ、という事情もあるのだけど)、そしてバカみたいに泣いた。ああいう時は理屈もなく泣いてしまうんだ。若林のあの涙をカッコ悪いと笑う人もいるだろう。それはそれで正しい感想なのだけど、あの時泣いた若林の気持ちが本当によく分かる自分は、その若林の涙を見てまた泣いてしまった。

 

正直「モニタリング」という番組はあんまり好きじゃあないのだ。今のバラエティ番組の良い部分と悪い部分を煮詰めたような番組だからだ。しかしこういう番組がこういうホームランを打ってくるからやっぱり侮れないんだよなあ。オードリー以外では「なんか木下優樹菜がエロくなっている」ことと「小杉が明らかに一回り小さくなっている」ことが気になりました。とりあえず今週のANNは聴いてしまうだろう。久々にテレビでちょっと熱くなりました。