コンビ番組の可能性

フジテレビでは1月4日に放送されたらしい「中居のかけ算」が北海道でも放送されました。中居正広を含む3人が鼎談をするというもの。今回は三谷幸喜萩本欽一が出るということで、大して気にも留めてなかったんですが、自分の中で唯一信用できる「なんか面白そうなテレビを録画しとく」という機能が働いてまして録画してました。んで見たら面白かったです。


んでまあ番組内容をここであまり説明するつもりはなく、萩本が番組中で触れていた「コンビ番組」というのがちょっと気になったので書いてみる。140字じゃ収まらないのでたまにはこちらで書いてみる。


一番面白い仕事はテレビだと言い切った萩本がテレビの可能性について言及していた。その中で「毎週同じ番組を放送しようとするからつまらなくなる。たとえば収録しても面白くなかったら放送しないなどの余地があってもいいんじゃないのか。でもそれじゃ番組に穴が開いてしまうのでもう一つ別の番組が放送されるようなことがあってもいい」みたいなことを言っていた。書き起こしが面倒なので完全にニュアンスで書いているが勘弁してほしい。


この意見、自分は大賛成である。奇しくも自分は先日「爆問学問」の放送のクオリティがなんだか怪しくなってきていることを引き合いに「再放送(アンコール)を隔週で挟んでもいいからクオリティの高い放送をやってくれ」と呟いたばかりだった。萩本の意見に近い。


何もふたつの番組を掛け持ちする必要すらないと自分は思っている。その番組内容が十分に面白ければ、再放送だってアリだと思うのだ。現にドラマの再放送がうっかり高視聴率を取ってしまうことがあるように、コンテンツが魅力ならば再放送だって十分に使えるものになる。数字が正義と言うならば再放送だって正義だろう。だったらゴールデンの時間帯だって遠慮なく再放送すりゃあいいだけの話だ。映画単位で言えば何度再放送してる、つうことになるんだし。ドラマやバラエティに限ってそれが禁じ手だとも言えないだろう。また、テレビは視聴習慣であるということも前から言い続けていることである。たとえ再放送が挟まったとしても、面白いものは何度見たって面白い。つまらない放送を連発されるくらいなら過去の栄光に胡坐をかく。悪いことじゃないだろう。


さらに言えば、今現在「コンビ番組」の形態に限りなく近いスタイルをとっている枠もある。テレ朝の月曜19時から21時の時間帯。一応19時台は「お試しかっ!」、20時台は「Qさま」の枠であるが、これらの番組は枠同士の交流も多く、また両方の番組をぶち抜きで放送することもある。さらには隔週で2時間SPを交代で放送することもあり、まさしくコンビ番組と言ってもいい。あまり長時間の番組が増えることがいいとは思わないのだけども、このやり方であればフレキシブルに1時間2枠か2時間1枠かの選択ができ、さらには番組のストックが作りやすいという意味でも理にかなった放送ではあると思う。今後バラエティにこのような形態が増えていくのかもしれない。


話題を萩本の話に戻すが、萩本は「テレビ番組欄も何を放送するか分からなくしちゃえばいい」みたいなことも言っていた。放送されてみるまでどちらを放送するか分からないというもの。まあそこまでは行き過ぎなのかもしれないが、アリかナシかで言えば自分は案外アリなんじゃないかと思っている。そのくらいの遊びがあってもそろそろいいんじゃないだろうか。ゲリラ的にエロ番組が流れたときの見た人間の優越感ときたら半端ないだろうし。


あとは「テレビにも強い番組(数字がいい番組)が弱い番組を助けるようなことがあってもいいんじゃないのだろうか。強い番組が弱い番組を引っ張ることもあるんだし」と述べていたことが印象的。数字のいい番組の放送枠であまり数字によくない番組がカットインしてくることで面白さが知られることもあるんだし、これも発想としては面白いなあと感じた次第。


そんなわけで、鼎談としても面白かったですが、今後に対するテレビの発想という意味でもちょっと面白かったです。今年は去年よりテレビを見る時間が増やせればいいんだけど。