死んだはずだよお富さん

富江 re-birth
ホラー映画「富江」シリーズの第3作に当たる作品。酒井美紀主演。


北海道では金曜深夜に放送されていました。この裏ではエロティックアクション「82分署Rebirth」が放送されるというちょっとしたお笑いがありましたが、それはどうでもいい。


当方ホラー映画に全く興味はありません。最後に見たホラー映画は「着信アリ Final」であり、単に「堀北真希黒木メイサが出てるから」という不純な動機もいいところでした。全く面白くなかったという話は書いたかもしれません。


ではなぜ今回「富江 re-birth」を見たのかといえば、そりゃ不純な動機に決まっています。「またか」と思われるでしょうが書いてしまいますと、この映画に平岩紙が出演していたわけでありますよ。2001年公開の映画であり、何を隠そう紙ちゃん映画初出演作であります。


自分が最初に紙ちゃんを認識したのが「ロッカーのハナコさん」(2002年)であるから、それより前の紙ちゃんを見るということになる。果たしてどんな役で出ているやら、というホラー映画を見る心構えとしては完全に履き違えた期待と不安で見ていたわけです。


すると出番は案外早く回ってきた。主人公を励ますために急遽開催されたしょぼくれた合コンのシーンに本当にチラっとだけ登場するのである。しょぼくれた合コンのメンツということで、劇中でも「こんなもん」扱いされており、完全なる「その他大勢」。カラオケボックスの中では暗がりでちゃんと確認は出来ないけども、ボックスから出てくるシーンで一瞬だけ若かりし紙ちゃんが確認できます。280%の贔屓目でありますが、「こんなもん」扱いされているけど紙ちゃん結構可愛いですよ。


というわけで早々に紙ちゃんの出番を終えたこの映画をこれ以上見続ける必要はなく、残りの80分ほどを全て早送りで飛ばして見ました。途中で富江が殺されては甦り、その富江に登場人物が殺されていくという流れで、風呂場でバラバラにされた富江酒井美紀)の目がギョロっと動くシーンは思わず見返してしまいました。あとこのシーンで切り取られた顔が洗面器の中に置かれているんだけども、その洗面器がバスタブの上に置かれているので、「なんかもう絶対に酒井美紀がバスタブに入って撮影してるじゃんかよ」とツッコミ待ちをされているようで面白かったです。本来は怖がらせるシーンなんだけど、妙に面白い部分が目についてしまって真剣に怖がれないです。やっぱり向いていないんだろうなあ。


自分は途中で早送りで済ませてはしまいましたが、主演の酒井美紀に加え、まだ若かりし妻夫木聡が出ていたり、今となっては懐かしい感もある遠藤久美子が出ていたり、それなりに見所のある映画だとは思います。遠藤久美子が出てきて最初に発するセリフが棒読みなのもご愛嬌。夏の暑い日にカップルで見るには丁度いいくらいの映画でしょう。紙ちゃん目当てでは見ないほうがいいです。いないと思うけど。