今週の平岩紙

赤鼻のセンセイ第5話。順調に右肩下がりを続ける視聴率とは違って、紙ちゃんのシーンはなぜか絶好調であります。もちろん個人的見解であって、一方では「なんてアバウトな」という感想がないわけではない。


先週はコンバットマーチをホルンで演奏するものの音が外れていたわけですが、撮り直されることもなくそのまま放送。まるで「別に音が外れてたっていいじゃない」と言わんばかりに。今週も先週に輪をかけた「別にいいじゃない」が炸裂。


毎週同じシーンで登場する同僚教師役の光石研。課外授業に大量の荷物を持って登場する光石にその荷物をぶつけられ、ちょっとイヤな顔をする紙ちゃんというシーン。光石は紙ちゃんに荷物をぶつけ、そして紙ちゃんはイヤな顔をしたわけですが、光石は荷物をぶつけた後勢い余って転倒。これが光石のアドリブなのかハプニングなのか判らないですが、おそらく台本にはなかったのでしょう。そんな不測の事態に対して、紙ちゃんはおそらく素で笑ってしまうのです。


本来なら光石に荷物をぶつけられ、ちょっとイヤな顔をすればシーンとしては事足りるので笑う必要はありません。しかし光石が転倒して笑ってしまっても「イヤな顔はしたけど、別に心からイヤだとは思っていないからつい笑ってしまった」という意味に受け取れるのでシーンとして意味は通じます。しかし全体を俯瞰したらあそこで紙ちゃんに笑わせる必要は特にないのです。ということは結論として「笑ってしまったけども、シーンとして意味は通じるしテンポも良かったので撮り直しせずにそのまま使った」というのが正しいのではないでしょうか。


もし録画している方がいれば(いないと思いますが)ぜひ見返してみてほしいです。紙ちゃんがイヤな顔をした演技のあと、一瞬素で笑っているのが確認できると思います。


というわけで今週の平岩紙
・もはやNGを出してもNGにならない(ほど扱いが適当)