屁で空中ウクライナ

ピエール瀧麻薬及び向精神薬取締法違反の疑いで逮捕。ざっくり言うとコカインの使用による逮捕。

 

未明に流れたニュース速報。こんな夜中になんだよと思ったらの衝撃のニュース。特別ファンというわけでもないけれど、「電気グルーヴ」の音楽は聴くし、彼が出ている映画やドラマは何本も見ているし、何より現在進行形でNHKの大河ドラマ「いだてん」が放送中。どうなっちまうんだオイと正直に思ったわけで。

 

そもそもがミュージシャンなので(という言い方は大変に語弊があるのだろうが)、薬物で逮捕されるというのは「ない話ではない」とは思っている。しかし自分にとって何が衝撃だったかと考えれば「薬物なんか使わなくてもナチュラルハイで面白いおじさん」だったはずのピエール瀧が「薬物に頼っていたのか…」というある種の敗北感にある。

 

もちろん許されることではないのだが、才能に行きづまりを感じた人間が薬物に手をだすことはよくある。例えば槇原敬之という現代の日本の音楽シーンにおける大天才であっても、過去には覚醒剤の所持で逮捕されている。もう20年も前の話だ。しかし才能の行きづまりを薬物で解決するのは安易であり、何の解決にもならない。ピエール瀧の乱用理由が何なのかはまだ判明してはいないが、もし「自分の活動に行き詰まりを感じていた」とかいうコメントを発表したならば、やっぱり悲しい。

 

今回逮捕されたのが厚生労働省麻薬取締部であり、内偵調査による慎重な裏付けがなされているわけで、常習性が疑われる事案である。あとは「どれだけ長いことやっていたのか」という話になってくるだろう。ピエール瀧のここ数年の活動が「実力」によるものなのか「薬物の助けを借りた」ものなのか、ここで評価は大きく変わってくるんじゃないだろうか。

 

……とまあ未明から衝撃のニュースだったわけだが、そんな中「地上波で11年ぶり熱唱」という記事になる酒井法子は本当にタイミング悪い。のりピー捕まったのはもう10年も前か。薬物乱用はなくならないね本当に。