消化不良な人々

三谷幸喜

映画「ザ・マジックアワー」の宣伝でここ2週間くらいはバカみたいにテレビに出まくっていた三谷。さすがに全部チェックは出来たわけではないが、割と追いかけて見ていたように思う。これだけ三谷が出まくっていたにも関わらず、カツラを被ると三谷にそっくりなユリオカ超特Qの出番が一度もなかったのは寂しい限り。NHK出演時に触れられる松本アナなんかよりも全然似ている。


まあ三谷だけでもバラエティ側からすれば「中盤でトリッキーなことすんなよ」という南海キャンディーズ山ちゃんのツッコミを入れたくなるような気分だろうから、その上ユリQという知名度もイマイチな芸人を被せる必要は全くないんだろうと一人納得済みではあるんだけど。でも見たかったなあ、ユリQ。


一方で「松浦亜弥×はるな愛」の組み合わせはここ最近で3度ばかり確認している。はるな愛のエアあややがネタとして売れてきたところに松浦が新曲を出して露出が増えたことが原因なのだろうが、ここまで何度も共演されると有難味(が元々存在しているのかも怪しいが)が全くないのが悲しい。加えて本物の松浦が落ち着きすぎちゃっててモノマネと本人のテンションの落差が激しく、素直に楽しめない。

綾瀬はるか

こちらも映画「僕の彼女はサイボーグ」の宣伝(「ザ・マジックアワー」にも出演しているが、主演なのでこちらが優先)でテレビでよく見る。


綾瀬はるかにバラエティで頑張れなどとは全く思っていないのだが、さすがに「東京フレンドパーク2」に出演した際には「なんでそんなに完全防備なんだよ」と嘆きたくなるほどのサービスなしにはがっかりでした。映画の予告であんなに見事なボディラインを披露しているのに、バラエティじゃちっとも披露しないんじゃ映画も観に行かないって。

大杉漣

自分は「ハチワンダイバー」と「ホカベン」の録画をまとめて見ることが多いのですが、「ハチワン」で二こ神を演じて「おっぱい」を連呼していた大杉が、「ホカベン」で弁護士事務所の所長を偉そうに演じていた落差に吹きだしてしまった。良く言えば「演技の幅が広い」ということになるのだが、悪く言えば「節操がない」です。いや、仕方ないんだけど。


ところで「ハチワン」のほうは原作がどうなってるかは知らないけど、少なくともドラマのほうは毎回同じような単調な演出で飽きてしまってリタイア寸前。一方で「ホカベン」はやっぱり主人公堂本(上戸彩)に感情移入できない部分はあるんだけど、エピソードとしては悪くないのが散見しているのでまだ見れるようになった。NEWS加藤の大根っぷりは笑えない。

木村拓哉

展開が「HERO」に似てきた感じがするんだが。まあ脚本が同じ福田靖なのである程度は仕方ないけど、ちょっとなあ。「HERO」という検事レベルならまだ許されるものも、総理大臣レベルであのエピソードはちょっとキツいんじゃないだろうか。最後に焼き魚喰うのは勘弁してほしかった。ハナっからフィクションを標榜したコメディにも振り切れず、かといって「HERO」の路線を狙うのもキツく、そして政治ドラマなのでオッサンばかり出てくるのも女性には優しくなく、苦戦仕方なしの印象。個人的には唯一石黒賢の胡散臭いまでのいい人な感じが面白い。