ゲームの達人

どうも、小栗旬です。


2016年の最初の長文更新でのあいさつは昨年末からこれに決めていたのです。別に頭がおかしくなったわけではありません。まあ小栗旬は同い年なのであながち嘘とも言えないところではありますが(やっぱり頭がおかしいのかもしれない)。いや本当のことを言えば「小栗旬ハトヤを名乗っている」のです。


それは昨年末に公開された三谷幸喜の映画「ギャラクシー街道」での話。小栗旬演じるスペース警備隊の名前がハトヤ隊員なのです。もちろんこれはウルトラマンのハヤタ隊員のもじりではあるんですが、最初にこれを見たときは「ついに自分の正体がバレてしまった」と思いましたよ。割と真剣に。頼むから通報はしないで。


驚くくらい酷評されている「ギャラクシー街道」は残念ながら映画館で見ることが出来なかったのですが、まあそのうちテレビで放送されて酷評されるような気がするので、その時までゆっくり待ちたいと思います。そもそも自分は三谷映画との相性があまり良くないので、世間がどう思おうともたぶん「ああ、またか」と思うだけなんでしょうけども。


とりあえず映画の話は置いておき、今回は大河の話。「真田丸」ですよ。


新選組!」以来12年ぶりとなる三谷幸喜による大河。「新選組!」のときは、最初はその面白さに半信半疑だったものの中盤あたりからどっぷりハマっていき、山南敬介が自害するシーンではテレビの前で号泣。見事にハマりました。それ以来大河を見ることなく今日まで至るわけです。というわけで、自分の中での大河は三谷幸喜で止まっており、またそれを動かすのも三谷幸喜となるわけだ。


主人公の真田信繁(のちの幸村)を演じるのは、自分に12年前自害のシーンで涙させた男こと堺雅人。当時の堺雅人は舞台俳優としては名前が知られていたけども、テレビドラマの世界ではまだ無名に近かった。それが12年の時を経て、主人公として、そして菅野美穂を嫁に持って(それは関係ない)堂々の登場である。感慨深くないわけがない。そしてイヤでも期待値が上がってしまう。


そんな「真田丸」を先週放送された初回、そして今週放送された第2回を見た自分の率直な意見を述べるとすれば、


草刈正雄かっこよすぎる」


の一言に尽きる。それ以外の感想なんて必要かな?くらいの勢いだ。


そもそも50回近くもあるドラマに関して、2回くらい見て「面白い」とか「面白くない」とかを決めつけることなんて自分には無理。ナンシースタイルで調子こいてる人は早々に見切りをつけてドヤ顔しているんでしょうが、こんな短期間で何が分かるんだよと言いたい。誤解のないように言えば、充分に続きが見たいと思わせる展開だし中身だと思うので、現時点でも「面白い」という言い方は出来ると思うんだけど、それでもまだ序盤も序盤で「何とも言えないわ」というのが正直な感想。


そして「新選組!」のときもそうだったのだけど、三谷らしさが発揮されてくるのはもう少し先なわけで、現時点ではあくまで「王道な大河」のような感じがするのですよね*1。あと2か月くらいは黙って見ていたい気分。


些末な話をすれば「オープニングのCGがすげえ立派」とか「勢力分布図が『信長の野望』みたいだなと思ったら本当にそのスタッフが作っていてコケる」とか色々あるんだけども、ドラマ本編にはあまり関係のない話です。そんな中で唯一本編の感想と言えるのが「草刈正雄かっこよすぎる」なのだ。


真田家の当主として次々と迫りくる事態に見事な決断を下していく草刈正雄。上の娘の露出が激しくても、下の娘のブログが半年更新されていなくても、はたまた農業用機械「草刈り機まさお」と名前がもじられても、草刈正雄のダンディさが翳ることはない。カッコイイぜ草刈正雄!面白フェイスの大泉さんが息子として生まれることのフィクション感半端ないぜ!


というわけで暫くは「戦国無双」ならぬ「草刈正雄無双」が続くような気がしますが、それが終わる頃にはまた別の三谷ワールド炸裂な魅力が出てくるはずです。「ギャラクシー街道」の汚名を雪ぐ大河になると自分は信じてますので、「才能が枯れた」とかほざいている才能がハナっからない輩どもに一泡吹かせてほしいと思います。

刑事バレリーノ

CMでの突き抜けたバカっぷりにやられて録画して見てしまった。全編バカかと思いきや、後半からシリアスが首をもたげてきて、最終的には「最初から全部マジメですよ」みたいに終わりやがった。いい意味での裏切りではあると思うけど、自分はもっとバカなドラマが見たかった。いや面白かったし連ドラ化されたら見てしまうとは思うのだけど。30代のオッサンが「中島くん好き」とか書くと問題しかないような気がするが、やっぱりバレエを踊る中島くんはスター性があるよ。

*1:もちろん自分は他の大河を見たことがないので、それが王道かどうかも実は分かっていないが、少なくとも「花燃ゆ」のようなイケメン大河とかいう話ではないとは思う