懐古主義

ミュージックステーション」にて平井堅あややを振り付きでカラオケで歌うことを告白。

は、どうでもいい。ちょっと気になったから書いてみただけ。平井堅とカラオケ行きてえ。

それはともかく、「ミュージックステーション」にて、ちょっと懐かしい光景を見た。それは毎週あってもなくてもいいような「CDシングルヒットランキング」である。いまやどこの番組でも当たり前のものとして流すようになった「シングルランキング」であるが、「ザ・ベストテン」のようにランキングに沿って歌手が登場するわけでもなく、正直必然性は全くないのだがそれでも何かの決まりのようにランキングって流れている。

でまあ、「シングルランキング」の何が懐かしいのかと言えば、出演者の殆どがランキングに入っていたことだ。

最近のMステでは本当にその日のランキングを流すことで大して面白くもないランキングの時間になっていたのだが、昔のMステといえば「捏造ランキング」としてお馴染みであった。え、まさかこの歌手がこんな位置にランクインしてねえだろ、という歌手が平気でトップ10に入っていたりする。これがMステの気遣いというか捏造というか、その所在の悪さがMステのランキングの見所であったと記憶している。

それがいつの日からか、誰かの指摘があったのかはわからないが、めっきり普通のランキングになっていた。あれはあれで何とも味気のないものだったけども、今回のMステは偶然なのかわざとなのか分からないが、出演者がこぞってランクイン。これは何だか懐かしい光景である。


最近のMステは、どうも「余計な演出」を控えている傾向にある。それは、Mステ以外の歌番組がどれも「歌ではない何か」を主眼に置くようになってしまい、普通の歌番組でなくなってしまったため、Mステが差別化を計らなくても自然と差別化がされてしまうからだ。いつのまにか大御所の歌番組となったMステは悠然と構えていれば良い。かつてのMステである必要は全く無い。そんなことをしなくても勝手にタトゥーはドタキャンしてくれるし、余計な演出をしなくても歌番組の地位は安泰である。

歌番組として極めてまっとうなことをしているだけ。差別化を計らないことが差別化になっている。不思議な現象だが、権威というものはそういうもんである。 TVチャンピオンの賞金は50万(だったはず)。さほど賞金は高くないけども、そこに付与される「TVチャンピオン優勝」という肩書きは想像以上のネームバリューとなる。それが権威というものだ。Mステにはその権威がある。出演しただけで歌手としては名誉なことである、と。

確かにそんな番組であるから、余計なことはしない。タモリが適当なトークで歌手を転がせばよい。それは分かっている。ただ、自分としては歌手が視聴者の恋愛相談に乗った「ジャストフィット相談室」やら、そのシチュエーションにあった曲を紹介するコーナー(名前失念)やら、そういう「無駄なコト」を今のMステにはもっとガンガンやって欲しいなー、とたまに思うわけである。

勿論、こんなんは他の歌番組でやり尽くされているからやらないんだろうけども、あの生放送の独特な雰囲気での恋愛相談とかはまた乙なもんだと思うのだが。それが無理でも今週みたいに「捏造ランキング」は徐々に復活させて欲しいなー。捏造は必ずしも悪ではないと思う。



銭形金太郎」にてモーヲタビンボーの24歳無職が登場していたが
彼は「モーヲタがいけない」ことではなく「24歳にもなって定職にもつかず
自分の夢の俳優の勉強も全然せずにモーヲタやってることがいけない」ことに
気がついているのだろうか、という漠然たる不安。