都会もんの田舎感


エンタの神様」の青木さやかのネタが不快。

別にピーコのように青木さやかが生理的にダメとかいうんじゃなくて、青木さやかの今回のネタはいかん。婦人警官に扮して田舎に赴いていつものように好き勝手やるのだが、見ていて少しイヤな気分になった。

それというのも、妙に「田舎蔑視」を感じたからだ。青木さやかのネタというのは所謂「毒舌」に分類されると思うのだが、今回のは完全に「毒舌」ではなく「悪口」である。今週もエンタに出ていた波田陽区にもいえることだが、「毒舌」と「悪口」の区別がついていないのではないか。地続きではあるんだけど。これは自分の勝手な定義ではあるが、「毒舌」とは洗練された「悪口」である。

今回の青木のネタは毒舌にまで昇華できていないただの悪口だと言える。確かに田舎の生活には、都会の人間から見れば滑稽な部分があるかもしれない。しかし、それは田舎が劣っているという事ではなく、ただ単に都会の人間が田舎に対して理解がないからだろう。はなわが同じようなことをやっているが、あれは「佐賀県」においてまず自己否定をしているから許される類であって、青木のような平素からアクの強い人間がこういうのをネタにすると、単に悪口を言っているようにしか聞こえない。その点で今回のネタはとてもじゃないけど笑えなかった。

何を言いたいのかといえば、都会もんは田舎に対して傲慢である、と。

自分にもそういう部分がないと言えば嘘になるが、それがあまりに肥大化すると目も当てられない悲惨な結果になる。そう、例えば「田舎に泊まろう!」だなんて番組を平気で作ったりしちゃうわけだ。

この番組、テレ東で放送されているが、なんか人気番組らしくて結構CMやらやっているのを見るのだけど、いつも「なんだかなぁ」と思う。この番組の非常に嫌なところは、番組名からして「田舎」だということだ。おいおい。

別に意図するところが分からないわけではない。現代の世の中に忘れられようとしている人情というものを芸能人が肌をもって感じよう、というものだ。その企画は悪くない。むしろ、そういうのを好んで見る視聴者層もいるわな。そういう人たちのおかげで人気番組になってるんだろうけど。需要と供給の一致というやつだわね。

ただ、この番組、いったいどれだけの「田舎」の方々が見ているんだろうか。少し疑問に思う。本当に田舎に住んでいる人がこの番組を見ているとはとても思えないのだが。

田舎に泊まろう!」という番組タイトルが既に「都会もんの目線」なのだ。田舎の人は「田舎に泊まろう!」だなんて言いません。この、「都会からやってきたから泊めてくれや」という番組タイトルの姿勢が自分はイヤなのだ。人情を感じるのではなく、田舎の人たちの好意に甘えてばかりで、自分たちが誠意なり人情なりを示そうとはしていないではないか。「一宿一飯の恩義」と称して、泊めてくれたお宅には芸能人が何かお手伝いをすることになってはいるが、あんなものは芸能人のテレビおふざけのレベルに過ぎず、単純に邪魔臭いだけのような気がする。農作業とか手伝っているのを見るけど、あんなん手伝わないほうがマシだ。その作業に対して「邪魔をしない」心遣いのほうが正しい。

それでも田舎の人たちは「その心遣いが嬉しい」みたいなことを言ってはくれるが、その発言が既に田舎の人たちの心遣いだったりする場合もあるわけで、最後まで田舎の人たちから「心遣い」をしてもらいまくって帰ってくる芸能人の姿は、見ていて確実に萎える。そんで妙にそのことに感動している芸能人はもっと萎える。

その姿勢たるや全てが都会もんの田舎に対する傲慢。とてもじゃないけど支持できない。都会もんの田舎に対する憧憬みたいなのがあるのかもしれんけど、それに利用される田舎の人たちはとっても迷惑ではないか。それとは逆に「笑ってコラえて」は田舎の扱いが非常に上手くて感服する。本気で「田舎が羨ましい」と思うこととかあるもんな。「田舎に泊まろう!」にはそれがない。



女子バレーのチャイニーズタイペイ(というか台湾)戦の実況が下手。
実況のせいで1セット取られたんじゃねえのか。

(5/15の宿題サプリ解答)
1+2+3+4+5+67+8+9=99
1+23+45+6+7+8+9=99
12+3+4+56+7+8+9=99
単純な数学パズル。手間さえ惜しまなければ難しくない。