日本全国アホ列島報道

さて、月曜は成人式だったわけですが、今年も各都市の田舎者自慢が凄かったですね。あれは各地の田舎者が醜態をさらすことで来年度の地方交付税が減額される仕組みだそうです。どうせ新成人はそんな事実知らないし、自分は関係ないと思ってるからあんな醜態を晒せるんですね。成人になるってのにそんな事も知らないで暴れてるんだから情けないもんです。でも他の地方にとってはありがたいことです。

ちなみに大嘘です。そんな仕組みはありません。


お次はボートで「アメリカへ行こう」という少年たち。無事発見されて寒さを訴えるだけで命に別状はなかったようだ。若干アタマのほうに問題がありそうだが。

まあ、仲間同士で盛り上がって勢いでボート盗んでアメリカへGOでしょ。尾崎豊気取りですよ。「盗んだボートで走り出す(漕ぎ出すかな)」ですよ。行くあてはアメリカだし。暗い夜のとばり、もとい太平洋の中へですね。自由になれないけど発見されてよかったね。15の夜。

でも彼ら、俺はある一点において非常に評価してるのですよ。きっとアメリカへ行くだなんてデタラメでしょ。若干そういう気持ちはあったにせよ。だから彼らは自分たちの所在のなさをごまかすために、報道されること覚悟で「アメリカへ行く」だなんて嘘をついたのですよ。シャバに戻ったあと周りのみなさんにバカにされること承知ですよ、おそらく。そのバカにされる覚悟だけは買いたいです。

ただ、そこまでアタマが回らなかった可能性も否定できない。いや、可能性大なのが悲しい。


話は変わって、ここ数日ニュースを賑わせたのが「福男」である。西宮神社の毎年の恒例行事で、正門から本殿まで早く走って辿り着いた人が今年の福男に認定されるという実にどうでもいい縁起行事なのではあるが、ここ数年マスコミが報道するもんだから、なぜだか新年のニュースの恒例報道となってるフシがあります。

そんでまあ今年もこぞって各局でその様子が報道されたわけです。今年一番に駆け込んだのが地元の消防士のTさん(まあ何度も報道で名前が晒されているので今更伏せる必要もないけど、ネタということで)なのだが、彼の走り、というか一番を取りに行く態度に不満を漏らす人たちがいたわけで。

それはVTRにもしっかり映っているが、そのTさんのお仲間の消防士が彼以外の参加者のスタートを妨害していたとのことだ。確かにVTRを見る限りではスタートしてからほんの少しだけ両手でガードしているように見受けられる。確かにこの行為は妨害行為に他ならない。

このクレームに関して、神社側は「まあ恒例行事ではありますが、レースではありませんし別に私たちがどうこう口出しする問題ではない」と。至極当然の返答である。

確かに「他人を妨害してまで福を勝ち取りたいのかお前ら」という意見があるものの、そこの福男レースに参加しているわけでもないのにこの妨害行為にクレームをつける方々というのは、一体何物なんだろうか。世の中にクレーマーという人種がいるのは知っているが、こんなことまでにクレームをつけるとは、そっちのほうが自分にはわからないのである。

そんなにこの「福男」レースに対して参加もしてないのに思い入れがあるんですかね?もしくはクレームをつけなければならない事情でもあったか?例えば「福男レースで金を賭けていた」とか。そうなれば妨害行為という不正は大問題だよなぁ。それ以前に賭博行為が大問題だが。

しかしまあこんなことでミソが付いた福男のTさんは一体今どんな心境なんでしょうかねえ。レースの当日はヒーロー扱いでいろんな番組で実名顔出しで報道だったのに、一夜明けてみたらレースにもインタビューにもボカシかかってんのね。「容疑者の夫→逮捕」と逆のパターンですよね。あとからボカシ。殆ど無意味。別に犯罪でもないのに犯罪者みたいな扱いて。この扱いは福なんだろうか。

でもまあ、地方の住民にとってみればあれだけ足の速い消防士がいるんだから安心して生活できるんだから、それが福ってことにしときましょう。


来年も何事もなかったかのようにまた行われるんでしょうが、来年は走路に一万円でも置いておいたら誰か拾うのか、という実験をしてみたいですね。目先の福と足元の一万円、どっちが大事か。自分なら間違いなく後者。