これから皆さんを逮捕したいと思います


盗んだバイクでも走り出せない15歳のガキどもが学校の放送室を占拠して威力業務妨害等で逮捕。

事件そのものは3月12日に起きているのだが、今更になって逮捕した警視庁は立派である。

事件の概要といえば、「バトルロワイヤル2」を見て感動したバカ中学生10人が卒業式の1週間前に放送室を占拠してバトルロワイヤルの真似をして「これから皆さんに殺し合いをしてもらいます」とか、「葬送行進曲」などを流したらしい。教員の職務である授業を妨害したわけだから「威力業務妨害罪」が発生するのです。あと、放送室のカギを奪い取ろうとしたらしいので強盗もかな。合鍵を予め盗んでいたのもあるらしいんで窃盗も追加。

さて、彼らのバカっぷりを検証しよう。

その1:「中学生は警察に捕まらない」
ウソ。少年法・刑法が改正されたので中学生でもあっさり逮捕される。名前が公表されないだけ。無知である。

その2:「卒業する前に、これ以上ないと言われるような伝説を作りたかった」
しょぼい。これ以上ない伝説のくせに逮捕される気もないのはぬるま湯である。おまえら尾崎聴いたことあんのか?盗んだバイクでいっぺん走って来い。

その3:「警察呼ぶんじゃねーぞ」
随分弱気だな。国家権力上等じゃないところが伝説には程遠い。おまえら押尾先生語録からやり直せ。

その4:「進学も決まっていたし、警察を呼んだりしないだろう、ましてや逮捕されることはないと思っていた」
進学が決まっていたら、取消されないようにおとなしく過ごすのがいっぱしの人間です。ましてや逮捕だなんて。でもいいじゃない、一時の高校生ライフを満喫できてさ。いや、退学にはならんかもしれんけどさ。停学確定で。

その5:「これから皆さんに殺し合いをしてもらいます」
まあ、この発言自体はどうでもよく、この発言をした時にたけしの真似をしたのかは唯一この事件で気掛かりな部分だ。

そして、最大のアホは
その6:「バトルロワイヤル」に感激した。
あーあ。だから言わんこっちゃない。深作親子がどう言おうとも、こういうアホどもの需要を満たしているに過ぎないんだわ、あの映画。調子に乗って続編まで作っちゃったりしてね。いや、本当は映画そのものが悪いわけじゃないとは思うんだけどさ。そもそもR15指定だから中学生は見れないはずだし。でも、こんな映画を見たがったり感動したりするのは、どう考えても15歳以下なわけで、一番見たいと思っている人たちに見せられない映画ってなんなんでしょかね、ということを思うわけですよ。

まあ、映画に感激したってのを好意的に解釈したところで、その感激がこの行動には普通は繋がらないわけで。彼らの感受性が酷いのか、それとも映画が酷いのか。それは自分には全くわからない。分かりたくもない。


大田区大田区で「再発防止に努めたい」と言ってはいるが、なかなか再発しそうにない事件なので、そこそこ適当にやってもいいと思います。

でも捕まった奴らのアホさ加減を考えれば、この事件ですら自慢しちゃうんだろうなー。つくづく哀しい世の中だと思う。不良の自己正当化に勝るポジティブシンキングってのはなかなか見当たらない。