大地を揺るがすキャスティング

昨日夜の9時過ぎに地震がありまして、札幌も一度「グラッ」という結構衝撃の強い揺れを感じたわけです。2ヶ月前にも早朝に大きな地震が2回立て続けに起きたわけで、今北海道はもちろん、東北のあたりでも地震にかなり敏感になってるんではなかろうか。

さて、地震が起きたらまず何をするだろうか。とりあえず揺れが収まるまでは「いつまで揺れるんだ?」みたいなことに思いを馳せながら天井の電気とかを見上げるわけです。そんでまあ揺れが収まったらテレビをつけて地震速報の確認である。そして殆どの家庭がそのときNHKをつけるのではないか。

確かにNHKの地震速報は早い。昨日も非常にハイスピードで速報が出た。まさに速報の名に恥じない速さである。だからこそ日本人は地震や台風などの災害が起きたときには民放でも結構放送しているにも関わらず、NHKをつけたくなるのだ。その傾向は年齢が高いほど大きい。

でまあ、昨日の地震の時には自分は茶の間にいたわけで、いっしょに家族もいたわけなのだが、ためらうことなくNHKをつけた。そしたらやってたのが「夢見る葡萄」つうNHKのドラマだったわけですよ。もちろん速報は画面の上に出るだけで、番組はよほど大きな地震でもこない限り中断されるということはないのだ。

速報の詳細が出るまでにはちと時間がかかる。他局もまだ出てこない。ということは必然的にNHKにチャンネルを合わせている家庭が多くなっていたに違いないのだが、そこで菊川怜のへっぽこ(私見)ドラマを見なければならないのはどうにも苦痛なもんである。

しかし、まだまだ菊川イリュージョンは終わらない。菊川のへっぽこ(あくまで私見)演技が続いていると思ったら、ストーリーの詳細は知らねどもお見合い相手として出てきたのが林家いっ平である。なんかいいとこのぼっちゃん役で。そのままじゃねえか。

でまあ、お見合いなもんですからへっぽこ(何度もいうが、私見)菊川と声だけ兄貴(こぶ平)にそっくりないっ平が同じ画面で演技を繰り広げているという非常に凄惨な場面に出くわしてしまったのである。地震速報どころではない。

結局地震速報はこちらの無駄な心配をよそに早々と詳細が追って発表され、NHKからチャンネルを変えるという最も単純な手段で難を逃れることに成功したわけである。

NHKの災害速報は信頼性に足るのだが、どうもその速報が流れている時の番組まで信頼性がおけるかといえば、そうでもない。当然だが。

余談になるが、この文章を書くため菊川の公式サイト(オスカーのやつね)に行ってみたら主な活動記録が残ってるんだけど、2001年に受賞した「2001 ベストスリミング大賞」受賞ってなんだよ。調べる気にもならん。