流行語大賞

12月のアタマに発表された今年度の「流行語大賞」。

テレビでも報道があったのでご存知の人も多いであろうが、大賞は「タマちゃん」だそうで。まあいい。どうせそんなところである。それが流行「語」なのかはいつものように大いに疑問。そして「W杯(中津江村)」だそうで。よくわからん。

いちいち突っ込むのも面倒なラインナップであるが、ふたつだけ触れたいワードがあるので紹介。


ムネオハウス

確かに流行しました。これが大賞でもいいと思う、実際。こういうのを半ば冗談で大賞とかできるようになればちょっとは見直すんだけどなぁ。妙に権威ぶっちゃって逆に矮小な感じがするよりはずっとマシである。しかしこの点では評価できない。

なんで受賞がムネオじゃねえんだよ!

実際に受賞したのはムネオハウスの問題を追及した共産党の議員だってさ。バカくせえったらありゃしない。ムネオが獄中で出席できないのを憂慮したなら、せめてムネオハウスにもっと関わりのある国後の住民に受賞させるのが筋ってもんだろ!共産党の議員にこんな賞与えちゃだめ。これではムネオも秘書ムルアカも浮かばれまい。


そしてもうひとつの言葉は

「拉致」

である。おいおい、これこそ流行語なんてカテゴリにいれちまっていいのかよ?という疑問すら湧き上がる大問題である。「この言葉は日本を震撼させた一語として記録する」なんて言ってるけど、そういう類の賞なんですか、この「流行語大賞」ってのは?明らかにおかしい。これに関しては該当受賞者ナシだってね。茶番もいいかげんにしろと言いたい。

堂々と拉致被害者じゃなく金正日に受賞させてみやがれ!

これこそ欺瞞以外の何物でもない。今まで事件が引き起こした流行語なんていくらでもある。「ヒ素カレー」「麻須美」「オウム関連」のあらゆる事象(本当に95年あたりはオウム一色だったし)とか、歴代受賞を見る限りどこにも出てきません。

確かに国際問題としての事件の大きさはわかる。しかしこれをいまさら受賞させるなんておかしいではないか。しかもこの「拉致」という言葉、オウム事件の仮谷さんの時にもこぞって報道されたはずである。まだ小学生だった自分が「拉致」という言葉を知ったのもこの事件だった。なのに当時この言葉が受賞せず、現在受賞なんかしてしまうのは完全におかしいではないか。こんなことに熱く吠える必要はないのかもしれないが、その時その時の都合みたいなものが見え隠れするのは非常にイヤな感じを受ける。

選定委員を変えたほうがいいんじゃないの?歌人俵万智はなんか違う気がするし。