手越にしたら

NEWS手越が事務所から活動自粛を言い渡される。一部報道では事務所退所の意向も。

 

今まで散々素行の面で警告をされてきた手越であるが、緊急事態宣言のさなかも飲み歩いたことが、さすがの事務所も我慢ならなかったということなのだろう。事務所の気持ちはよく分かるし、その点を誰も疑問に思う人はいない。

 

しかし手越にしたら「なんで今回はダメなのよ」と思っているんじゃないか。少なくとも自分が手越ならそう思う。

 

事務所が手越に「教育的指導」をする機会は、それこそいくらでもあった。女性関係もそうだし、よからぬ人物と一緒の写真が流れたときもそうだし、他にもたくさん。今回の「緊急事態宣言のさなかの外出及び飲み会」は社会人として決して褒められる行為ではないし、事務所総出の取り組みに水を差す行為であるから、これを事務所が重く受け取るのは分かる。しかし「一般的なスキャンダル度合」でいけば、表面上ではお咎めなしだった今までの件よりも今回の件が大きいとは、正直あまり思えない。

 

「社会通念上あまり褒められない行為(あくまで自粛なのだから、そこまで非難されるべきでもないとは個人的には思うけど)」と「芸能人におけるスキャンダル」を同じ物差しで考えるべきではないのだろうが、それこそ「法律に触れているわけではない自粛」に対して「もしかしたら法律に触れているかもしれない未成年飲酒」より重いのかな、とか色々思うことはある。

 

だから手越からすれば今まで通り「自分の本能に従って行動した」に過ぎず、今回も事務所から小言は言われるかもしれないけど活動自粛に至るとは思ってなかったんだろう。やってる中身も今までとさほど変わらない。今回の件が活動自粛というペナルティを与えられるなら、逆に今までの件がなぜペナルティがなかったのかということになる。今回の件で事務所側を責める人は熱心なファンを除けばほとんどいないと思うのだけど、よく考えたら今までのことと今回のことで、理屈に合わないことをやっているのは事務所側だ。今まで締めることが出来たのに締めなかったから手越がそのままだったわけで、じゃあこれからも(悪いことを事務所が全て抱え込むという責任込みで)そうすべきじゃないのかな、ともちょっと思うのだ。

 

とはいえ、事務所側からすれば「いいかげん累積でアウト」というの気持ちだろうから、その処分はなんら不思議じゃない。それでも今回の件が活動自粛というペナルティを与えられるような決定打だとは、やっぱりちょっと思えない。自分には「見放した」よりも「事務所が今まで手越の処分を甘々にしてきたことのツケを無責任に放棄した」感がする。今まで処分してこなかったんだから、事務所はこれからも手越を甘やかして事務所に囲うことで事務所の責任を全うするしかないのに。

 

手越を処分するなら今までもっと大きな契機はいくらでもあったはずなのに、なぜ今回なのか。今までが良くて今回がダメの理由が「累積」以外自分には見当たらない。単に「滝沢体制による方針変更」と言われればそれまでだけど、手越はそれに納得いかないだろう。納得いかないだろうけど、この話を俯瞰で手越の擁護する人はおそらく殆どいないところがこの件の哀しいところ。