top of the world

狩野英孝が女子高生淫行“疑惑”で無期限休養か。


今これを書いている時点(21日朝)では記者会見は行われておらず、まだ「無期限休養か」という見出ししか踊っておりませんので、実際どうなるかは分からず書き始めております。


「無期限休養」とはプロ野球の監督が成績不振を理由に行うものであり、結局はただのクビの言い換えである。芸能界においては「謹慎あるいは引退に近い状態」が正しい言い回しであり、本当に面倒だとは思うが今はそこにウダウダ言っている場合ではない。


なんか難しい話だと思うんですよね、これは。恐ろしい話であるとも言える。


大前提として「条例(法律ではない)で決まっている以上、そりゃ手を出したほうが悪い」になります。そこを「女子高生抱いてもいいだろ!」となるとまた話が違います。その是非に関してはややこしくなるので省略。とりあえず今回は「ダメなものはダメ」ベースで話が進みます。


自分は「今回の件一発による謹慎であれば、かなり可哀想」とは思うのですが、狩野の場合は「謹慎に至るまでに蓄積された何か」が間違いなくあるので、「まあ難しい話だけど仕方ないのかな」とは思うのです。この話題では130R板尾(という説明で大丈夫か。一応書いておくと板尾創路)と極楽とんぼ山本が引き合いに出されることが多いでしょう。実際同じような経験をしている芸人ですから。


どちらも謹慎期間を経て復帰している。板尾は半年くらいの謹慎だったという記憶で、今でも普通にテレビなどで活躍している。山本は解雇処分となり昨年事務所にも復帰したが、今現在テレビで見かけることは殆どない。


今回の狩野は解雇こそされないのかもしれないが、雰囲気としては山本のような感じだろう。山本も今までの悪評が解雇というレッドカードに繋がったわけで、狩野も昨年の6股騒動のような話がなければ、事務所がもう少し庇ったのかもしれない。その点で同情されるポイントが少ないのが痛い。


しかし自分はそのような事情がなければ、今回の件だけを取り出してみるならば「分からないものは分からないじゃん」という気持ちはある。呟きのほうにも少し書きましたが、「誰が付き合う女の子に実年齢を問い質すのか」ということ。世の中には年齢を偽るために姉の免許証を持ち出してAVに出演するような女もいる。もちろんそんな例は稀であるが、口頭にせよ確認書類にせよ「騙そうと思えば騙せるもの」だということではないのか。よく詐欺では「騙されるほうが悪い」だなんて言うが、本当にそうなのだろうか。この件も、相手の女の子の年齢確認をしっかりとせず22歳という年齢を信じた狩野が悪いのだろうか。法律論としては「悪い」んだろうけど、自分は狩野をそこまで責めることは出来ない。過失はあるけど故意と言えるか。


淫行という意味で狩野は「加害者」になるんだろうけど、「女子高生に年齢を騙られていた」という意味では「被害者」のような気もする。狩野が援助交際としてお金を払っていたわけでもない。これが「結婚を前提にした恋愛の延長線」だとしたら、それは淫行なのだろうか。なんかもう「未成年だからダメなんだ」はもちろん正しい意見なのだろうけど、未成年が未成年であるがゆえにその権力を振りかざしているようにも見えるし(この女子高生にそこまでの認識があったかどうかは分からないが、確実に「FRIDAY」側はそれを振りかざしている)、自分は正直判断に困るのですよ。


今回の騒動に関しては「全部ひっくるめて狩野の謹慎やむなし」だろうが、こと「未成年淫行疑惑」という報道に関しては「自分が同じ立場に置かれたらそれはもうやるせない」のではないかなあ、と。マスコミの報道も「未成年ダメ絶対」としか言いようがないから狩野の擁護はしにくいのかもしれない。ただ自分は今回の事件に関しては「狩野が未成年者と関係を持った」という捉え方ではなく「とんでもなく女遊びが激しいけど、どうなのよコイツは」というスタンスから見たほうが正しいんじゃないのかと思える。女遊びが激しいから未成年とは知らずに結果未成年抱いてしまった、と。今までの女遊びは笑って許していたやつが、未成年抱いたと知ったら掌返すのはちょっと解せない。


まあなんにせよ「身から出た錆」という言葉がこんなに相応しい事件もないと思うので、新明解国語辞典は次の改訂の例文に採用すべきかと思います。