「刑事ゆがみ」が期待以上でした。とても面白い。
漫画原作であり、いわゆる「刑事バディもの」ではあるので、そうそう捻った設定とかがあるわけではないけど、もうストレートに面白い。浅野忠信と神木隆之介という演技に抜群の安定感がある二人が主演に加え、ゲストとして出演する役者の選び方から、単なる人気俳優を並べているわけではない制作側の意気込みを感じる。
初回のゲストかつ犯人役として杉咲花は絶妙だった。朝ドラで伸ばした知名度とイメージを逆手に、神木演じる羽生との恋愛関係をミスリードさせる存在としては完璧。その逆に犯人を疑われ視聴者をミスリードする被害者の友人役には大後寿々花。言わずと知れた(と自分の中では思っているが)「セクシーボイスアンドロボ」のニコであり、神木とは共演も多くドラマ好きをニヤリとさせる配役。
被害者役だった小倉優香は今売り出しまくりのグラビアアイドルであり、また同じ回に「幸せな妻」役として小倉優子を配置したのは、もう完全に遊び心ありまくり。ツッコまれるためだけにキャスティングしたみたいなもんだ。
2話では水野美紀と中川大志、そして斎藤工が登場。水野美紀はまさか15年越しで処女の役を演じるとは思っていなかっただろうなあ*1。斎藤工は「プロの下着泥棒」という、完全に「らしい」役で登場。今後再登場の可能性もあるが、これだけのために出演したとなれば、斎藤工がそういう役者であることを差し置いても、とっても豪華なワンポイントリリーフですよ。
レギュラーの稲森いずみも山本美月もなかなか。特に山本美月は最初誰か分からないくらいだったけども、今後ストーリーに関わっていくような感じもするし、とてもオイシイ役回り。「嘘の戦争」よりは確実に良いです。あれはあれで良かったけど。
ドラマの楽しみ方は色々あるわけで、どんな楽しみ方をしてもよいと思う。個人的にこのドラマは「ゲストのチョイスが豪華ながらも実力ありき」という点でとっても楽しめる。もちろん変に通ぶったことを言わずとも、普通に楽しめるドラマ。自信を持って今期のオススメとして紹介できる。1話完結なのでまだ見てない人も是非。