ひとりじめ

マキタスポーツがめっちゃ俳優やってますね。


というのもマキタスポーツが出た「スタジオパークからこんにちは」を見てそう感じたのだけど、どうやら朝ドラ「花子とアン」にも出演しているそうで。自分が現在進行形で見ているドラマでいえば「ルーズヴェルト・ゲーム」にも出ている。ドラマの掛け持ちだなんてこれは売れっ子俳優ですよ。


マキタ本人は「一癖あるコミカルなオジサンの役が多いが、極悪人なんかを演じてみたい」と言っていた。近いうちに実現はするんだろう。マキタの芸達者ぶりを見れば役者として使いたくなるのもよくわかる。ただまあ自分はマキタが芸達者であること以上に重宝されているのは「分かり易いくらいにオジサン」だからだろう。完全に褒めている。


マキタスポーツは現在44歳なのだが、同い年の俳優を調べてみた。宅間孝行とか八嶋智人とかが出てくるが、到底同い年に見えない。それは活躍している40代半ばの俳優が総じて「若作り」であるからだ。そりゃ役者の世界で生きている人たちはそこらへんの40代のサラリーマンと同じ生活はしていないから、そりゃ相対的に若く見えるのは仕方のないこと。逆にマキタスポーツが堂々とオッサンしすぎているのである。


演技もできるしいい味も出る。そりゃマキタスポーツ引っ張りだこにもなる。いわば「いい歳のオッサン」界において今マキタスポーツ以上の逸材はいないのだ。オッサン独り占めだ。今後もいい味したオッサンは全てマキタスポーツにまわってくるだろう。


とまあ別に今回はマキタスポーツを褒めるのが目的ではない。何が言いたいのかといえば「星の数ほどいる役者の中で不思議なくらい独り占めしちゃう人」ってのが存在するってことです。もちろんマキタスポーツも今後そういう人になっていくんだろう。


例えば自分が愛してやまない「平成の火野正平、略してへいひの」こと濱田岳*1は、「そこらへんにいる小柄な20代男性」を独り占めしている。彼の場合は同い年のそこらへんの役者から頭五つくらい抜きんでた表現力に加え、その飄々とした雰囲気が重宝されている。同い年の役者が10年後何をしているか知ったことではないが、へいひのだけは「たぶん役者として変わらずいろんな作品に出演しまくっている」と断言しても構わないのではないか。そのくらい売れている。


そして今後、門脇麦が「そこらへんにいるけどクセのある女」を独り占めしそうな雰囲気だ。


かどわきむぎ。変わった名前の女優である。今クールで2番目に面白いと思っているドラマ「ブラック・プレジデント」にて、女子大生岡島百合を演じている。ドラマ本編もとても面白いのだけども、個人的に30%くらいは門脇麦がどんな演技をするか楽しみにして待つというドラマになった。そういう役どころ、というのもあるが、彼女がどんな演技を、どんな動きをするかにドキドキする。


映画「愛の渦」では乱交パーティに参加する女子大生、映画「闇金ウシジマくんPart2」ではホストに貢ぐフリーターと、そもそもかなりクセのある役を演じてはいるのだが、どちらも自分は見てはいないけど、共通するのが「そこらへんにいそうなのに、なんか抱えている」というところじゃないか。ありきたりな言い方をすれば「普通ができる」ってことなのだろうが、「ただの役者には出来ない普通」が出来てしまう非凡。こんなもん重宝されるに決まっている。


強烈な美人でもない。スターでもない。けど門脇麦は確実に「ひとりじめ」をする女優になるんじゃないか。残り少ない「ブラック・プレジデント」が楽しみで仕方がない!



というオッサンの戯言すぎる更新。

*1:濱田岳火野正平のようにプレイボーイということではなく、単に顔が似ているだけ