西内まりやを真剣に考える会議

今、自分のなかでとても心配な人がいる。西内まりやである。


西内まりやは現在22歳。10年前に福岡でスカウトされ、そこからモデル業をスタート。元々はバドミントン少女であり、大会での優勝歴もあるほどの実力だった。今ではモデル業のほかに歌手、女優と「売れないアイドルが口にしそうな理想」を全て叶えている、いわば「すげえ女」である。身長170cm。そして美人。twitterのフォロワー107万人。たぶん今日本でも屈指の「憧れの女性」だろう。


そんな誰しもが憧れるであろう女性、西内まりや。他人からゴミムシ以下の羨望を受ける自分が心配する必要なんぞ1ミリもないような気もするが、自分はとっても心配なのである。それはなぜか。


あきらかに迷走している。


心配の発端は昨年2月に放送された「情熱大陸」だ。「色々な仕事を掛け持ちでやることに関し、実力が追いつかず、また練習など打ち込む時間もなく、上手くいかずに苦しい」という内容を、涙ながらに語る場面があった。騙されやすいオッサンや若者はこれだけで「まりやちゃん頑張れ!」となるわけだが、自分のような人間は「これからどう仕事に翻弄されていくのか注目せねば!」となった。性根が腐っていると思われても仕方ない。


昨年7月「ホテルコンシェルジュ」というドラマが放送された。西内主演のドラマである。体育会系だった西内を生かしてのことなのか「やたら西内が走るドラマ」だとは思ったが、それ以上に「ホテルのコンシェルジュってこういうことじゃないよね」感が満載だったので、自分には珍しく途中で見るのをやめてしまった。このドラマに関しては中身が迷走していたように思うが*1、西内の仕事が迷走しているような印象を自分に与えるには充分すぎるものだった。


また秋にはドラマ「エンジェルハート」の主題歌となる「save me」をリリース。作詞作曲を手掛け、キーボードの前で感情をこめて歌う姿を見ては「ああ、歌手としてはこういう路線で行きたいのか。けど望まれているのはそこじゃないよなあ」とか思っていた。


そしたら先週新曲「Chu Chu」を発売したのだけども、これが笑っちゃうくらいに「これ本当にやりたかった曲ですか?」と膝を突き合わせて真顔で2時間くらい問いただしたいような曲。とてもではないが「save me」を歌っていた人が積極的に作った曲じゃあないと思う。いやもちろん曲にはいろんなタイプがあっていいわけで、こういうタイプの曲を作りたかったと言われればそれまでだが、だからこそ2時間問いただしたい感じ。情熱大陸ばりの涙で「すいません、やらされました」と言ってくれるに違いない。


ただ「作らされた」感はあるけども、それが全く悪いことではないのが悲しい。PV見たら間違いなく可愛いし、無駄にワキ見せてくれるし、元々こういう曲ばかり歌っていたら「いいよいいよ今回も」となる気がするんだ。けど、今までがそうじゃなかったから、余計に「おう、無理するんじゃねえ」と思えてしまう。清々しいまでの迷走だ。


また、今年の10月には「キューティーハニー」の映画新作の公開が待ち構えている。今までの実写映画は佐藤江梨子原幹恵と、原作よろしく巨乳の女性が担当していたが、西内は前2人に比べたらいささか胸は小さい。「そもそもなぜこの仕事を引き受けたのか」という前提での迷走は敢えて見なかったことにして、衣装を含めた西内のセクシーさ加減がどこまで行けるのかが注目される。豪快な脱ぎっぷりでも披露すればまた違う道が見えてくるのだろうが、もしここで中途半端なセクシーを披露しようもんなら、ますますの迷走が期待される。もう迷走泥沼待ったなしの状態なのだ。


それらを踏まえたうえでの話。先日放送された「バナナゼロミュージック」。たまたま西内が出ていたのだけども、そこで逆再生で歌う有名なババア(リスペクトの意味を込めてのババアです、念のため)が登場した。んで毎回必ず「誰でも歌える」という話になり、西内も歌わされる羽目になるのだが、それがびっくりするくらい上手かったのだ。これを見て自分は「そういうことじゃないのか?」と思ったわけですよ。


今の西内には、何か尖った話題が欲しい。


もちろんあれだけの美貌と才能の持ち主。今更冒険しなくても仕事もそこそこ舞い込み、そしてそのうち相武紗季ばりに怪しい金持ちと結婚、なんてコースは見える。しかしここまで迷走した西内がその迷走を経て行きつく先があるんじゃないのか、と自分は勝手に真剣に考えるのである。


というわけで、西内まりやは今後どうすればいいかを勝手に並べてみたい。
・逆再生歌手としてブレイク
どの活動も迷走っぷりが目立つ中、本当に逆再生が上手かった。これはもうとりあえず需要もないけど極めてみて、ババアに免許皆伝を貰い、そのあとで何もなかったことにしてみたらいいんじゃないのだろうか。逆再生なら「save me」ももっと売れたはず。


バドミントン日本代表を目指す
メダル候補が出現したかと思ったら、まさかの不祥事。こんなダーティーなイメージを払拭するには元々バドミントンをやっていた西内の力が必要すぎる。もう世界相手に惨敗してもいいから、日本代表にしてもらえばいいんじゃないのか。そうすれば少なくともオードリー春日と肩を並べるレベル。「ヒルナンデス!」のリポーターまでは堅い。


EXILE加入
もう敢えて別のグループに取り込まれるというのはどうか。そう考えた場合最適な場所はやはり巨大グループのEXILEしかないだろう。ここはE-girlsではなくEXILEのほうで。名前も西内まりや」から「MARIYAH」で。読み方は「マリヤ―」ですよ。


笑点新メンバーを狙う
つい先日笑点の新メンバーは林家三平に決まったわけですが、これは単に春風亭昇太が司会になった穴を埋めただけ。近いうちに高齢の木久翁(78歳)の引退もあるだろう。この時の本命は息子の木久蔵なんだろうが、ここはひとつ西内が手を挙げてみたらどうか。木久蔵との一騎打ちなら勝てる気がしないでもない。カラーはもちろん黄色で。


畑中葉子「後ろから前から」カバー
今一部で話題になっている畑中葉子「後ろから前から」をカバーする。畑中自身もこの曲で再ブレイクを狙っているようだが、その畑中の目論みに西内が便乗する。これを完璧に歌いこなせれば今後の西内の未来はいろんな意味で安泰ではないだろうか。キューティーハニーも上手くいくこと間違いなし。


まあこれらは冗談にしても、今後も「全てを持っているのに迷走している」西内から目が離せない。こういうのをおそらく「歪んだ愛情」と言うのだろうが、刃物を持って襲ったりしないんで勘弁してほしい。

*1:最終回が一番視聴率が低かった、という珍しいドラマ