ゲスのままの

まずは昨日の話の続きなんですが、いよいよ自分の脳が退化を起こし始めている。


いつも通りに出社して、そこから出先に向かうわけだが、いつも通りコンビニで何か買おうと思って自動車の助手席を見たら鞄がない。後部座席に置くこともあるので、後ろを振り返ってみても何もない。そこで気づく。会社に鞄を忘れてきたのだ。


鞄以外にも荷物があったから、それを車に運んだ時点で何か満足してしまったのだろう。そのまま出てきてしまった。それにしても鞄を忘れるとは相当にマヌケである。サザエさんなら愉快で済まされるところだが、30そこそこの社会人がコンビニに入ろうとして財布どころか鞄がないことに気づくのは致命傷である。これも木村文乃の呪いだろう。勝手に呪い扱いして申し訳ないが。


そんな脳の退化した男が仕事を終えて帰宅したら、日本シリーズソフトバンクが勝って日本一になったことを知る。まあパリーグの覇者がセリーグ2位の阪神を順当に倒した、という結論で構わないだろう。日ハムもこれで浮かばれる。


んでまあ日テレが中継していたこともあって、「櫻井有吉アブナイ夜会」がどうも夜遅くにやっている。「アメトーーク」は録画しているし、普段は帰宅時間の関係で殆ど見ることがない番組だし、ちょっと見てみようと思ってながら視聴していた。すると武田鉄矢が出てきたわけですよ。んでまあ武田鉄矢がファンに冷たいとか芸能人に嫌われているとかやってるわけですね。


武田鉄矢は代表作「金八先生」のせいで、実際の武田もかなりの人格者のように思われがちだが、実際はゲスな人間であるというのはもはやかなり有名な話であろう。そうでもないのだろうか。バラエティに出るたび覗かせる武田のゲスい一面はもはやお馴染みと言ってもよい。


今回も「一般人の写真や握手を拒む武田」「竜馬のウンチクを垂れて福山雅治に煙たがられる武田」「101回めのプロポーズのとき、江口洋介にダメ出しをし続け嫌われる武田」と、次から次へと出てくるエピソード。いやあ愉快だ。


自分はこのゲスい武田鉄矢が割と好きだ。なぜなら武田本人が「ゲスい」部分を包み隠さず報告してくれるからだ。人格者ぶっていてゲスいのはやっぱりイヤだけども、ゲスいことを公言しているし、何よりゲスい行動に関して完全に自覚してやっているのが素晴らしい。お近づきになりたくはないけども、遠巻きに見ているならば爽やかにゲスい。


握手やサインを拒むのも「友達じゃない」「なぜサインするのか」などという身も蓋もない理屈を並べる。それを無条件でサービスで行うのが芸能人という意識がないのだ。この考え方に賛否はあるのだろうが、武田本人がそう思っているのだからこれはもう武田の正解なのだ。いくら悪評が流れようとも自覚的だから大したダメージがない。何一つ間違っていない。


でもこんな武田を見て「感じ悪い」と思う人はたくさんいるんでしょうね。もちろん「感じ悪い」とは思うんですが(笑)、武田が感じ悪いことについて本当に責める立場にあるのかな、と自分は思ってしまうわけですね。なぜでしょう。武田が淡々と自分のゲスさを語るときに、自分にはこんなBGMが流れてくる。


ありの ままの 姿見せるのよ


金八という仮の姿から、ゲス田鉄矢というありのままの姿。そう、武田鉄矢こそリアル「アナ雪」だ。「アナと雪の女王」を見て泣いた人たちは武田鉄矢を見てまた泣くがよい。所詮「ありのままの姿」なんて他人に追い逸れと見せていいもんじゃないのよ。武田鉄矢を受け入れてこそのアナ雪。


たぶん明日にはこんなこと書いたの忘れてます。