お笑い恩赦

今、わたくしハトヤは高らかに「矢口真里復活」を宣言したいと思います。


えーと、矢口さんの件はここで今さら語るまでもないと思いますが、自宅での不倫現場を(元)旦那に見つかる、という芸能史上でも類を見ないドスケベっぷりを発揮して、現在芸能活動を休止中(自粛中)であります。この件に関しては「誰も擁護しようがない」という、これまた珍しい事態。交通事故なら完全に10:0の支払いレベルです。


そんな矢口さんがメンバーだったモーニング娘。(現在は「モーニング娘。'14(もーにんぐむすめ。わんふぉー)」)ですが、シングル曲が55曲発売されたことを記念して、なのかよく分かりませんが、「モーニング娘。55SP」というタイトルでもって今まで発売されたシングル曲55曲を、新しい順に全部放送していく、という割とクレイジーな番組が2夜連続でNHKで放送されました。元々はBSでの特番だったようですが、地上波でも放送されてめでたいです。


今ではすっかり5人の小娘たちに魅了されている自分ですが、モー娘。の輝きを目の当たりにしていた時代が確実にあったわけです。別に今でも嫌いじゃないですがさすがに逐一追いかけることはしていない。けどこの番組は見ておかなければいけないだろう、という直感が働きましたので全部見たわけです。で、いろんな意味で非常に面白かった。


表の「面白い」を言えば、やはり16年の歴史が紡ぎだす楽曲・メンバーの変遷に他ならない。現リーダーで奇しくも先日卒業が発表された道重さゆみの11年間はとてつもなく重い。VTRが古くなるごとに幼くなっていく道重。そして最後に放送された現体制の曲「Be Alive」では、まだまだ若者(24歳)なのだが、現メンバーの中では紛れもなく一人だけ大人。モー娘。デビュー時の中澤裕子と同い年であるということも感慨深くなる。これを歴史と呼ばずして何と呼べばいいのか。


とまあ、感慨にだけ浸っていればいいものを、自分のような人間はそれだけじゃ終わらないですよね。もちろん矢口さんなんですけど。もう加護ちゃんとか矢口さんとか、画面にチラチラ映ってくるだけで笑いが止まらない。こんなこと10年前の自分に言ったらぶん殴られるような気がするんですが、2014年の今、それが面白いのだから仕方ない。


特に矢口さんのソロパートは悶絶させてくれました。自分が特に笑ったものを二つ紹介。

23thシングル「女子かしまし物語

「二十歳を過ぎたはいいけれど どうして色気がないの 本当のセクシービームは いつ頃出るんだ」(3:30くらいから)

後に暴発しちゃったけどね!!

18thシングル「AS FOR ONE DAY

「一生好きでいられる 自信があった なのに あなたはどんどん離れてく 今日でさよならね」(1:00くらいから)

こんな歌詞歌わせるだなんてつんくは罪作りな男だぜ!


10年の時を経て、こんなに面白いVTRに昇華させてくれたんだから、もうそろそろ矢口さんのことを「笑う」という方向で赦してあげたらどうでしょうか。矢口登場のたびに「AS FOR ONE DAY」のこのフレーズで登場させればいいんですよ。「時間が解決してくれる」とはよく言いますが、矢口さんの場合は昔の自分が時間を経たことによって解決させてくれたんだと思いますよ。もちろんあの頃応援していた人の気持ちは踏みにじってますけどね!(爆笑)


また楽曲の合間には卒業したOGのコメントが挟み込まれました。事情がなければみなコメント出してます。例えば後藤真希亀井絵里は芸能活動休止中(亀井は引退したんだけっか?)、光井愛佳は留学中、紺野あさ美はテレ東アナなので出演が難しく、ジュン2リン2は中国か。矢口さんと加護ちゃんはもう色々仕方ないとはいえ、ここにもお呼びがかからない市井紗耶香はよっぽどアレなんでしょうな、とか思うとやっぱりまた面白くもある。


とまあ底意地の悪い目線で見たモー娘。クロニクルも面白かったですが、普通に見ても面白い内容だったかと思います。やはり全盛期の華やかさは個人的にAKBやももクロの比じゃないかと。これが10年後どうなっているのか、それはまだ誰も知らないのですね。矢口さんが紅白の司会やっているかもしれません。そんな10年後イヤだな。