所ジョージの至言

今発売中の「Quick Japan」は結構読み応えのある記事が多くて他人に気軽におすすめできます。まあここ最近はももクロの機関紙として購入している自分が言うことではないのですが。


QJには毎年「テレビオブザイヤー」という、構成作家が集まってその年のテレビのMVPを決めるみたいな企画があるわけです。毎年面白かったりそうでなかったりはするんですが、今年その記事の一環として「ゴールデンにレギュラーを5本持つ男」として所ジョージ氏のインタビューがあったわけですが、これがたぶん今回のQJの中でもっとも読むに値する記事だと思いました。その中でも自分の信念と相通ずる部分があったので、勝手ながら紹介してみたいと思います。

テレビが「これ面白いでしょ」と出してきたものを、ただ「うんうん」と受け入れるのはくだらない文化だと思うんだ。なんで100%面白いものだけを求めるのか、俺には分からないな。人がつまらないと言ってるものを面白がれたら、特別な自分を感じられるじゃん。幸せや満足は自分で感じるものなんだから。テレビ見てつまらないと言ってるのは、その人がつまらない。人生の楽園』も、自分で勝手に面白がってるんだもん。面白いものをただ待つのではなく、こっちで面白がればいいわけ。


いや全くもってその通りなんだよなあ。テレビのど真ん中を走っている人がこういうことを堂々と言ってくれるのは本当にありがたい。前にも愚痴っぽく書いたと思うんですが、「テレビがつまらん」とか言ってる奴って、「じゃあ何が面白いのか」と問われれば、ネットにしても音楽にしても「分かり易く面白いもの」だけしか答えられないんだよ。もちろん分かり易く面白いものが悪いというわけではなく、「分かり易く面白いものだけを面白いとしか認識できないことのつまらなさ」を棚にあげて、自分の価値観を正義にしているのが気に食わないだけ。だから時に制作側は「視聴者はバカだから」という暴言を吐くわけです。


いまだに自分は「テレビを超える娯楽」に出会ってないんですよね。「テレビがつまらない」と言ってる人がいう「面白いもの」は自分にとっては全然テレビより下の価値しか感じないんだもの。所さんの言葉を借りるならば「テレビ以上に面白がれるものに出会えてない」んだろうなあ。もちろんテレビより面白がれるものがあればそっちに簡単に移行するかもしれない。結婚生活とか、子育てとか。あいにく自分にはその予定がないのでしばらくは安泰だ。ももクロは別腹です。


この他の部分でも所さんはすげえいい事言ってます。興味のある方は是非一読してみてください。あ、QJの回し者ではありません。むしろ勝手に宣伝しているんだからお金欲しい。違法性もないから大丈夫だよ!