妹萌え

・ぼくの妹
オダギリジョー長澤まさみ主演のドラマ。


タイトルと「妹が長澤まさみ」というキャストを見れば、いかにも「ちょっと出来の悪いながらも可愛い妹に振り回される幸せな兄」という童貞が妄想しそうなしょうもないドラマに思え、現にCMなんかではその感じを全開にしていたのだけど、見てみたらその要素は割と薄くて「いきなりともさかりえが死ぬ」というちょいサスペンス風味な展開で驚き。


脚本の池端俊策はベテランの脚本家で、今まで硬質なドラマの脚本を多く担当している。なもんで自分が前述したような「妹萌え萌えドラマ」になるわけがないんだけど、どうにもそういう方面の数字を取ろうと色気を出して宣伝したTBSがこれは完全に悪い。だって、そんなドラマだから「別に見なくてもいいや」と思った人が結構いそう。これは単純に勿体無い。


TBSは長澤まさみを結構色々と起用しておきながら、今更こんな役をやらせるのかよという気がする。まあ実際のところ使い勝手がいいようでさほど役の幅が広くなく、あまり使い道がない長澤なので、こんな起用の仕方しか出来ないのかもしれんけど。


初回は完全に「序」だったわけで、この先数回見てみないことには何とも言えない。兄妹愛というベタなテーマを地味に描いている現時点ではあまり面白そうな空気は出していないが、上手くいけばハマる感じがしないでもない。スロースターターで面白くなるドラマもあるんだけど、大抵前半つまらなくて視聴者が最後まで付いてこない。そんな匂いがする。一応押さえておくけど。