大槻

ハンチョウ〜神南署安積班〜
佐々木蔵之介主演のドラマ。


部下思いのハンチョウこと安積(佐々木)を中心にチームが事件を解決するという、いかにも「ナショナル劇場」改め「パナソニックドラマシアター」枠なドラマ。特段面白いことはないが、この枠のドラマが好きな人ならば完全に安心して楽しめる。


自分は以前にこの枠で放送されていた「こちら本池上署」を全部見ていた。「モー娘。加護亜依が出ているから」という今となっては虚しいにもほどがある理由であるが、当時はまだ激カワいかった加護ちゃんの達者な演技を見てホクホクしていたもんでした。加護が出演しているから(途中のシリーズから中澤裕子までメンバーに加わったこともあった)モー娘。の他のメンバーまで出演したりして、それはまあ蜜月な関係だったわけです。でまあシリーズも5作まで作られて結構いい感じでシリーズも続いていたのですが、よりによって警察署長の娘役だった加護が喫煙で謹慎というシャレにならん事態になったこともありシリーズはあえなく終了してしまいました。そんな思い出。


でまあ、なんでこんな昔話をしたのかといえば、この頃見ていた「こちら本池上署」のエピソードと今回見た「ハンチョウ」のエピソード、中身こそ違えど「話の展開」という意味ではほぼ同じと言ってもいい。「事件起こる」→「その話のメインゲストにまつわる人情話」→「主役が丸く話しを収めて事件解決」とまあ、こんな感じ。この枠のドラマはどれも似たようなもんでしょうが、こと「警察」というフォーマットが同じだけに、同じ枠の他のドラマ以上に似ている感じが強いです。登場人物の組み方もやっぱり「本池上署」に通ずるものがあるわけで、いちいち説明するのが面倒なくらいです。


もちろんこのフォーマットが「視聴者に安心を与える」という偉大なるマンネリの産物であることは理解していますが、個人的にはいかんせん20代の自分にはまだまだこのマンネリに組み込まれるには少し早いかなという気がしないでもないです。というより、5シリーズも「こちら本池上署」を見続けてそのフォーマットに自分がもう既に飽きているだけかもしれない。


そういや「ハンチョウ」でもハンチョウは妻と離婚し娘(渋谷飛鳥)が一人。「こちら本池上署」では、母親は絵本作家で海外にいて出てこなかったので、基本署長の椎名(高島政伸)と娘(加護)でした。是非とも渋谷飛鳥は不祥事に気をつけて頂きたい。


最後にどうでもいいことを書いておくと、ホスト役でヒロシが登場していた。もはや「ヒロシ」と書いてピンと来ない人もいるんじゃないかと不安になるが「ヒロシです……」のヒロシだ。あまりに普通にヒロシだったので驚いた。「臨場」のBOOMER河田といい、刑事ドラマではくすぶっている芸人を役者として出すのが流行っているんだろうか。謎だ。


ドラマとして決してつまらんとは言わないけど、毎週見るほどまだ老け込んでないかなという実感。とりあえず星野真里がゲストの第2話までは見ますが、それ以降はたぶん見ないでしょう。この手のマンネリが好物な方は必見と言っておきましょう。