アマフェッショナル

・笑神降臨
次長課長。2本の新作ネタ「吉田のママ」「128000円」に「プロフェッショナル」のパロディVTRの「アマフェッショナル」。


「アマフェッショナル」のVTRが結構長かったわけだが、これがさほど面白いわけでもなく(長い割には展開が冗長かなあと思った)「長尺でネタを見せる」番組のはずなのに、足りない時間を引き延ばしている印象を受けてしまった。本末転倒だ。


新番組だし、長尺のネタ番組で新作コントをおろしてくる次長課長の意気込みは完全に買いではある。そして披露された新作ネタもそこそこ面白かった。けど、パイロット版でバナナマンが「持ちネタの中で長い尺に向いているネタを時間をふんだんに使って披露する」というスタイルだったために、次長課長も彼らの持ちネタから長尺向きのネタをチョイスするのかと思ったのにそうでなかったことに肩透かしを食らった印象もある。単に一組が持ち時間をフルに使うだけなのか、それとも長尺に相応しいネタを見せるのか、方針をはっきりさせてほしい。


また番組冒頭の煽りで「今の笑いに満足できず、笑いの神が怒っている」とのナレーションがあるが、あまりいただけない。これはこの番組が「今の笑い」(=ショートネタ)に対する長尺の番組ですよ、という意味であるけども、同時に「ショートネタなんて本当のお笑い好きは満足出来ない」という意味にも取れる。


前に掲示板に同じことを書いたので繰り返しになるが書いておく。ショートネタ全盛だからこその長尺のネタ番組が出来るのは自然な流れだし一向に構わないけども、かといってショートネタを否定する意味で長尺のネタ番組が出てくるのは違う。どちらもどちらの良さがあるわけで、一方が他方を否定する関係ではないだろう。決して長尺のネタを出来る芸人がショートネタの芸人より優れているわけではない。得意不得意の問題だ。にも関わらず番組のナレーションでそんな事を言ってしまうのはどういうつもりなんだろう。


色々愚痴が多くなってしまったけども、それだけこの番組は期待している部分も大きいということ。今後の出演者を見ると長尺ということでやはりコント師が多いが、自分は長尺の漫才も見てみたい。最終回には爆笑問題がトリを飾ってくれることを望む。