ズバリ聞くわよ

梅沢富美男のズバッと聞きます!」にものまね四天王が26年ぶりに揃い踏み。


基本的にこの一文だけで全てを理解できる人が読んでいると思うのですが、一応説明。「梅沢富美男のズバッと聞きます!」は水曜の22時にフジで放送されている番組。番組タイトルの通り梅沢富美男がMCとなり、ゲストに聞きたいことをズバっと聞くというもの。略称が「梅ズバッ!」らしいのだが、何やらみのもんた*1がするのだけども、そこらへんは気にならないらしい。


んでここに登場してきたのが、「ものまね四天王」である。「ものまね四天王」とはコロッケ、ビジー・フォー(グッチ裕三モト冬樹)、清水アキラ栗田貫一の4組を指す。フジで今も放送されている「ものまね王座決定戦」で特に強かった4組をこう呼んでいた。ものまね四天王の精神は「カラオケバトル」にて「U-18四天王」として継承されている。ウソである。ちなみに同日KBでも「U-18歌うま甲子園」が放送されていて自分は大いに興奮したが、それは今はどうでもよい。結衣ちゃん8冠半端ないって!(流行語)。


話を戻す。で、絶大なる人気を誇ったものまね四天王であるが、人気絶頂の26年前にコロッケが突然番組を降板。ものまね四天王としての活動はこれ以降見られなくなってしまった。コロッケはその後日テレの「ものまねバトル」を主戦場にものまね界を牽引することになる。


当時コロッケがあまりに突然に番組を降板したことから「四天王不仲説」が登場した。まあこの手の話はどこでも登場するわけで、半ばネタとして、そして半ば「まあそういうもんだろう」という理解のもと、今まで誰も触れてこなかった。そこに梅沢がズバっと斬り込むというわけだ。今更。


コロッケ降板の理由は「長尺のネタをやらせてもらえなかった」ことだった。ものまね王座は当時今よりシビアな対決形式を採っていたため、出演者の条件は同じ必要があり、コロッケだけ特別扱いは出来ないという返答。そこでコロッケが番組を去ることになったとのこと。確かに移籍先日テレのものまねバトルでは長尺のネタをやっているイメージがあるので、納得の理由と言える。


この話のあと四天王がそれぞれネタを披露し、「別にベタベタな仲ではないけど、仲は悪くない」という、これまたごくごく普通の結論が出て番組が終了。別にこんなもん梅沢じゃなくても斬り込めるような「時効」のネタだったのだが、久々に4組のネタがまとめて見られるという意味では30代以上の人間には価値ある時間だったように思う。


しかし改めてコロッケに対して「ズバっと聞く」ような内容ではなかった。どうせならコロッケには「次女(滝川光)、微妙じゃない?」と聞いてほしかった。そしてコロッケだけではなく、グッチ裕三には「今美味しいコロッケ屋さんは?」モト冬樹には「今はスズメは保護してませんか?」清水アキラには「三男(清水良太郎)は元気?」栗田貫一には「相変わらず嫁に暴言吐いてますか?」と聞くべきだったろう。こんなにズバっと聞くことがあるメンバーが揃っているのに、なんたる怠慢。


そんなことを漠然と思っていたら番組は終了。次回予告として「横山だいすけ、初めてのハワイ」「森公美子、涙の告白」である。モリクミはともかく、横山だいすけのハワイのどこらへんに富美男がズバッと聞く要素があるのか。今回の内容からも明らかなように確実に若者を相手にしていない番組構成は潔いけども、今月末にはもう終わりそうな迷走感があるのは嫌いじゃない。最後は富美男が終わる番組に対して「こんな番組長続きするわきゃねえんだよ!」とズバっと吠えて終わればいいだけの話。悪くも悪くもフジの番組よ。

*1:もちろん「朝ズバッ!」のこと