同行二人

趣味悠々「はじめての西国三十三所巡り」が最終回。全部見た。


全9回という回数はおそらく三十三という札所の数を確実に紹介するための回数であり、特に説明したいことが9回分あったわけではないということは分かった。


このシリーズの生徒は漫画家の尼子騒兵衛歌人水原紫苑。一応「三十三所巡りに興味がある」などともっともらしい説明がついていたが、真相はおそらく「回数繋ぎのための人員」だ。


第7回「旅の印象を短歌に詠む」は歌人水原の出番、第8回の「思い出を絵に残す」は漫画家尼子の出番と相成った。生徒が他の職業の人ではままならない。生徒の二人に出番を与えるため気を使った、というよりは最初から「特にやることない回のときにどうします?」という発案から逆算してこのメンバーになったような気がする。


はっきり言って終盤にきてこの2回は蛇足もいいとこ。いやそういう楽しみがあるのは分かるんだけども、だからといって番組としてわざわざ取り上げるような項目かねと単純に思ってしまうわけです。それとも自分ではない他の視聴者には「これがいい」のだろうか。ちょっと分かりかねる。


無事9回完走することでなんだか自分も三十三所にちょっとだけ行った気分。是非死ぬまでに一度は巡ってみたいもんである。三十三所巡りオフ会なんてやってみようかな。誰も来ないだろうけど。


ちなみに次週からこの枠での新シリーズは「ようこそ万華鏡の世界へ」。全7回。7回も万華鏡に関して何をやるんだという思いとともに、生徒がルー大柴原千晶という時点で「これも見るべきだろうか?」という思いが頭を離れない。


趣味の世界は奥が深いものだが、「趣味悠々」の世界も奥が深い。来年2月から開始が予告されている「秋元康 はじめての作詞術」とかどんな顔して見ればいい?終始苦虫を噛み潰した顔で見るのか?