今更、だから何

モテキ
テレ東で放送のドラマ。夏クール(7月〜9月)のドラマ。「何をいまさら」と思われて当然なのだが、年末年始に向けた「大ハードディスク容量処分大会」(通称ダイハード)を行っている一環でようやく重い腰をあげて見る気になったのだから仕方ない。しかも今回は第1話と第2話だけを取り上げてみたいと思います。もちろんそこまでしか見てないからです。


モテキ」は原作コミックをしっかり読んでいて、「モテない」ことに関しては水嶋ヒロよりも何百枚も上手でありまして*1、その痛すぎる描写と「モテないに男女の差はない」という衝撃の事実にハッとさせられる次第であります。*2


ドラマ化に至っては原作者の意向もあって、主人公の藤本は森山未來が演じている。森山未來は直球のイケメンではないけども、やはり俳優としてカッコイイわけで、相当非モテからは遠い存在。しかしこのドラマの、いやこの原作のそもそもの素晴らしいところは「ブサイクであるところに必ずしもモテない原因があるわけではない」とまず視聴者(つうか読者)を諭すわけであります。イケメンであればモテるのか。いやモテることもあるだろう。しかし世の中には「イケメンではないけども確かにモテる人」が存在し、同時に「それなりにしていればそれなりにモテそうなのにモテない人」というのが存在する。それがなぜかをあまりに滑稽にわかりやすく表現している。だからこそ森山未來で正解でしかない。


その反証のように、第3話で登場する小宮山夏樹は……ってまだ第3話見てねえや。次回以降にまわす。


正直な話最初は土井亜紀役の野波麻帆も中柴いつか役の満島ひかりも「ああ、ま、テレ東ならこんなもんかなあ」と思ったもんだが、反省します。素晴らしい。二人とも上手いです。だから松本莉緒も期待。ちょっとだけ惜しかったのは、モテキの象徴ともいえる第1話でのモテ神輿。ドラマではタイトルバックだったりCM前後だったりと頻繁に登場するわけだけども、だったらもっと、いやだからこそもっと豪勢にわけわからんほど女祭りに仕立ててほしかったなあ、と。予算の限界まで。あれが限界なのかもしれんが、後ろのほうとかCGでよかったから。うん。


原作の面白さはもちろんのこと、原作の面白さを損なわずに映像化する大根仁の手腕も見逃せないところ。むしろ原作には再現できないBGMがドラマでは再現され、その入れ方が抜群。原作の各話タイトルが曲のタイトルになっているのだが、そのタイトル曲がガシガシ入ってくるのは最高。柴田恭兵「ランニング・ショット」の使い方は笑った。


つうわけですでに終わっているドラマを2話まで見て、興奮気味に語るという意味の分からない更新でした。残りも見たらやっぱり書くでしょう。

*1:いいかげん水嶋ヒロネタもやめたほうがいいんだろうなあ。個人的にはいろんな意味で大好きなんだが、読んでいるほうがたぶん、最初から辟易している気がする。こういうネタを自虐気味に使うことがモテない第一歩であることは承知してもいるんだけど

*2:原作者の久保ミツロウは女性